女子プロレス「スターダム」のワンダー王者・白川未奈が、ワールド王者・中野たむとの2冠戦(27日、東京・大田区総合体育館)への思いを明かした。2冠王という大野望をぶち上げた裏にあったものとは――。
4日になつぽいを相手に初防衛に成功し、宣言通り中野との2冠戦が決定。王座戦が決まり、白川は「私は攻める。止まらない。戦いたい相手と戦いたい時にやる。2冠王者になって、私が時代をつくります」と語気を強めた。
多くの苦労があったからこそ、この言葉がある。2018年にグラビアアイドルから転身し、プロレスラーデビュー。運動経験がなかったため倒立もできず、他の選手に劣等感を抱きながら練習に励んできた。そこに追い打ちをかけるように父から「30までに成功できなかったお前が、どうして成功できると思うんだ」と厳しい言葉をかけられた。「父から『成功できると思えないから応援できない』って言われてすごく傷つきました」
父は早大を卒業後、会社を立ち上げて現在も経営者だ。白川は芸能界入りした当初から父に反対され、存在を隠されてきたと明かし「父の取引先に上場企業の方々がいて、(父から)『あなたの仕事のせいで契約を切られたら嫌だから、娘がプロレスラーっていうことは言いたくない』とも言われて悔しかった」。
それでも夢を諦められず実家を離れ、バーでアルバイトをしながら水漏れするアパートで一人暮らしを始めた。当時を「自分の夢を追いかけることを決意してから全く親から援助は受けてないです。空、見上げながら泣いて帰ったりとかもありました」と振り返り「親は本当にすごい。でも私は逆に父親が成功してるから、自分の信じた道で成功したのを見せなきゃっていう反骨精神でやってる」と決意を語った。
白ベルトを取った上谷沙弥との王座戦も父を招待したが来てもらえず、王座戦の翌日に再会した。「父から『おめでとう』も『お疲れさま』もなかったですね。王座戦後に母から『明日は親族に会うから髪を黒染めして来い』って言われ、王座戦後にしたのは祝勝会でもなく、一人ボロボロになりながら、お風呂場で髪の毛を黒く染めることでした」とうつむいた。
こうした状況を覆すためにも、2冠王になるしかないのだ。白川は「必ず2冠王者になって、今度こそ父親に試合会場に来てもらいます!」と宣言。17年に岩谷麻優が達成した以来の快挙になる赤白の2冠王の夢には、白川の意地も秘められている。












