女子プロレス「スターダム」4日福岡国際センター大会のワンダー王座戦の調印式が2日に福岡市内で行われ、王者・白川未奈と挑戦者・なつぽい(27)が激しく火花を散らした。

 両者はこの日の公開調印式に出席し、コスチューム姿で対峙。口火を切ったのはなつぽいだ。今回が初防衛戦にもかかわらず早くもワールド王者・中野たむとの2冠戦をブチ上げた白川に対して怒りを爆発させていた。「初防衛戦でベルト落とすわけないって思ってるでしょ? 思ってるよね? ナメてたもんね。もう次のこと考えちゃってたもんね」と、改めて気の早い王者を糾弾。「私はそんな空気読める妖精じゃないから。平気でどん底に付き落とすから」と宣戦布告した。

 そんななつぽいをあざ笑うかのように白川は「私の夢はこの白いベルトを取って終わりじゃないんです。夢はいーっぱいあるの。ちゃんと防衛して、中野たむはどう思ってるか分からないけど、たむと赤白かけて戦いたいと思ってるし。あとはあの会場で防衛戦をしたい、いっぱい夢がある。5・4福岡国際センター、その旅の始まりにします」と言い放つ。激高したなつぽいから「それがナメてるって言ってるの。目の前のことに全力な未奈ちゃんが好きなところもあったけど、そのベルトを持ったら全然変わっちゃった。残念。私ってそんなナメられるような存在だった? 立場だった?」と問い詰められても「確かになつぽいは私の先を歩いてたよ? ずっと背中見て、悔しくてずっと追いかけてきたよ? でもそのなつぽいの横を全力で走ってきた。いま、私がチャンピオン、あなたがチャレンジャー。その意味わかる? ナメてるのはなつぽいだよ?」と一歩も譲らない。

ヒートアップしたなつぽい(左)と白川未奈
ヒートアップしたなつぽい(左)と白川未奈

 完全にヒートアップした両者は止まらない。なつぽいが「そうだね。だってナメられたんだもん。ナメられたらナメ返す。それが妖精の特徴なの」と聞いたこともない妖精の行動原理を述べたかと思えば、白川は「あんた人間でしょ。横浜出身の人間でしょ? エセ妖精だよ。ここは人間界。みんな人間のお客様なんだよ。ふざけたこと言うのやめな?」と何と存在自体を否定してしまう。その口調はまるで事務所の後輩に「こりん星とか言うのやめな?」と諭す先輩芸能人のようだった。

 怒り心頭のなつぽいは「エセ妖精? 聞き捨てならないな。は~ん、妖精になりたいの?」と吐き捨てると、白川の胸にエルボーを叩き込む。これを引き金に、互いに打撃を繰り出してはかわす応酬に。乱闘にまでは至らなかったが、会場には一触即発のムードが漂った。不穏な空気が充満する福岡決戦の行方やいかに――。