ミスターに続け。DDTの秋山準(53)がベテランの意地を見せる。

 16選手参加のシングルトーナメント「KING OF DDT 2023」(6日、新宿で開幕)に3年連続3度目の出場を果たした秋山は、1回戦で同じ「バーニング」のユニバーサル王者・遠藤哲哉(31)と対戦する。

 3日の横浜大会ではMAOに敗れ、EXTREME級王座から陥落したばかりだが、「あれは秋山準の外伝のようなものなので、次は本伝に戻ります」とにやり。遠藤には「昔から同じチームでも全く遠慮することなくいってるんで。横に立っている者と思わないように来てください」と警告した。

 発奮材料がある。新日本プロレスのミスターこと永田裕志(55)だ。同じ1992年9月デビューの同期で、常に意識する存在だ。昨年9月には自身のデビュー30周年記念試合(後楽園)で再会を果たしたが、その後に永田は、秋山の古巣・全日本プロレスで3冠ヘビー級王座を奪取した。秋山は「同世代で頑張っているし、俺もやらなきゃと思う。3冠も巻いているしね」と語る。

 一方で、55歳のベテランが3冠王者として君臨することについては全日本の選手、ファンからいろいろな声が上がっているのを目にしている。秋山は全日本を退団後の2021年2月にDDTに正式入団。同じように50歳を超えて別の団体で活躍するからこそ、永田の境遇を誰よりも理解する。

「自分に置き換えて見ている。俺のことをそう見ている人もいると思うし。(永田に)感情移入できているよね」。表情を引き締めた秋山が、トーナメントの主役を奪う。