中日が27日の広島戦(マツダ)に延長12回、2―3でサヨナラ負けを喫した。

 ネット裏の評論家の間でも議論となったのは、2―2の12回、広島最後の攻撃だ。二死一塁から代打・磯村が四球で出塁した後の場面。中日のマウンドには7番手左腕の砂田。二死一、二塁で打席に5番・西川を迎えたところで、落合ヘッドがマウンドへ向かい、砂田は神妙な表情でうなずいた。

 中日の選択は…。西川を申告敬遠し、次打者での勝負。6番の打順には投手が入っていたが、代打で残っていたのは左打者の韮沢のみ。打ち取る確率は3割打者の西川より、今季ノーヒット(7打数)の韮沢のほうが高いという選択だ。しかし、一塁が空いているならともかく、一、二塁から満塁にする申告敬遠は異例。結果は…。ストレートの四球で押し出しサヨナラとなり、敬遠策は失敗に終わった。

 本紙評論家の得津高宏氏は「立浪監督も難しい選択だったと思います。確率で考えたら韮沢勝負も理解できるし、一、二塁から満塁へという選択も異例とはいえ『アリ』だと思います。ただ、その一方で『満塁にしたくない』という投手心理もある。暴投やパスボール、押し出しなど、点につながるパターンが格段に増えるわけですし、一、二塁なら単打でも点が入らないケースだってある。砂田も納得した上での選択だったのでしょうが…。それが最悪の目で出てしまいましたね。選手がショックを引きずらないよう、首脳陣はフォローしてあげたほうがいい」と話した。

 さらに得津氏は「この試合ではスリーバントスクイズの失敗や、大島のバント失敗など、ベンチの作戦が裏目に出てばかりでした。立浪監督は動いて仕掛けていくタイプの監督だと見ているのですが、作戦の失敗が続いたからと委縮してほしくはないですね。どちらにせよ、今の中日は仕掛けていかないと、なかなか勝ちにつながらない。選手へのフォローを忘れずに、立浪監督の思うような作戦を貫いたほうがいい。最終的に結果が出なければ、それはその時に考えればいいことです」と、自身にとってPL学園の後輩を思いやった。