政治家女子48党の代表権争いはどう決着するのか――。党創設者の立花孝志氏(55)と大津綾香氏(30)との間で起きた代表ポストを巡る争いは、裁判所に場を移し、早ければ月内にも決着がつく可能性がある。双方の主張は?

 大津氏は先月、立花氏からバトンタッチを受け、代表および党首に就任。子役時代にNHKの番組で池上彰氏の娘役を演じたことがある大津氏は“国政政党の最年少党首”“池上彰の娘役がシンデレラに”と話題になった。

 しかし、党運営を巡って、立花氏と対立。一度は代表返還を明言したものの書面にサインをしなかったことで、立花氏側は解任の手続きを取って、斉藤健一郎参院議員を代表に据えた。

 立花氏側は16日告示された統一地方選の後半戦前に代表の変更届を総務省に届け出たが、扱いは保留となり、政党交付金が振り込まれる銀行口座は紛争中として、一時凍結される措置が取られている。

 これに対して大津氏は登記上で党の臨時管理人を務める立花氏の長女と代表申請した斉藤氏を相手取って、地位確認の仮処分を申し立てた。千葉地裁で27日に審理が行われる。

 大津氏が「登記上は私が代表。(立花氏が主張する)実効支配は法的に認められない」と自身が代表であることの正当性を主張すれば、立花氏は「大津さんは解任された身で、代表権は斉藤健一郎君に戻る。心配しないでもらいたい」と自信をのぞかせている。しかし、党内では「どちらに転んでもおかしくなく、読み切れない」と固唾をのんで、事態を見守っている。

 斉藤氏が代表認定された場合は、立花氏のコントロール下となる元の姿に戻るが、大津氏は本訴を提起し、徹底抗戦する考え。現在は父親に裁判費用などを負担してもらっているといい、「長い戦いになる。寄付とかも募っていかないといけない」と泥沼の長期戦を視野に入れている。

 逆に大津氏が代表となった場合には、立花氏側が一気に窮する事態になる。既に今月、約8000万円の政党交付金が党の口座に振り込まれており、今後は大津氏が金庫を自由に扱うことができるからだ。

 今月、支払期日を迎えた約20人いる党スタッフの給与は、立花氏の会社が立て替える措置を取ったが、政党助成金を今後使えないとなれば、支払いを続けることが困難になる。

 大津氏は現在の財政事情では党スタッフのスリム化が急務としている。立花氏側に雇用実態の情報開示を求めており、回答次第では人員整理に踏み切る事態も予想される。それだけではなく、大津氏は「ボタンがいっぱいある」と立花氏を刑事告訴する可能性も示唆している。

 もっとも立花氏は事態を楽観している。統一地方選後半戦では、政女党やNHK党などから82人が立候補したものの当選者は4人にとどまった。25日に堀江政経塾で講演した立花氏は「逆風を吹かせてしまってごめんなさい」とわびたが、「逆に党の知名度が上がって良かった」とも話し、来年夏に行われる予定の東京都知事選に「500人を擁立して、NHKの政見放送を埋め尽くす」「(1人300万円の供託金)15億円はすぐに集まる」と大風呂敷を広げてみせた。

 骨肉の争いとなった両者のバトルで、最後に笑うのは――。