米共和党のベテランでトランプ大統領の盟友、リンゼー・グラム上院議員(サウスカロライナ州選出)が11日夕方、「突然の急病」のため死去した。事務所が声明で発表した。71歳だった。あまりにも急なため、米国内では騒ぎとなっている。
事務所は声明で「7月11日夜、リンゼー・グラム上院議員は突然の急病により逝去しました。グラム議員の家族は、この困難な時期に寄せられる皆さまのお祈りに感謝するとともに、プライバシーへのご配慮をお願いいたします」と発表した。
トランプ氏は、グラム氏の訃報を受け、自身のSNSトゥルース・ソーシャルに「リンゼー・グラム上院議員は、私がこれまで知る中で最も素晴らしい人物であり、最も優れた上院議員の一人でした。彼は常に働き続け、真のアメリカ愛国者でした。リンゼーは大きく惜しまれるでしょう。詳細や葬儀の日程については追って発表します。本当に悲しい!」と投稿した。
グラム氏は米空軍、空軍州兵、空軍予備役で計33年間勤務し、2015年に大佐として退役。1993年からサウスカロライナ州下院議員、95年から連邦下院議員、2003年から連邦上院議員を務めていた。
米NBCニュースによると、11日夜、グラム氏の自宅で心停止との通報があり、救急隊が出動したという。
グラム氏は亡くなる前日、ウクライナに滞在していた。キーウ訪問中、スカイフォール社の地下生産施設を視察。ゼレンスキー大統領と会談した。
その翌日の急死について、米国内では、71歳で前日までウクライナを訪問して公務をこなしていた人物が、「突然の急病」で死亡するのは不自然だとの臆測が出ている。
ロシア事情通は「グラム氏は、ウクライナを10回訪問し、ロシア批判を繰り返してきました。そのため、ロシア政府が作成する『テロリストおよび過激派リスト』に掲載されています。グラム氏を含む超党派の上院議員グループは先日、トランプ政権と新たな対ロシア制裁法案について合意したと発表していました」と語る。
そのため、SNSでは「ロシアの工作ではないか」とする投稿も見られる。あくまで臆測にすぎない。
また、グラム氏は、イランへの強硬姿勢で知られ、最近も軍事行動を強く支持していた。数日前にはイラン側のプロパガンダ画像で照準の標的として描かれていたことから、SNSでは「イランによる報復ではないか」という臆測も飛び交っている。
現時点でロシアやイランの関与を示す証拠は確認されておらず、米当局も事件性には言及していない。
米国事情通は「臆測を呼んでいる理由は、グラム氏の事務所が『突然の急病』としか説明せず、死因を発表していないからでしょう。米国では、検視や司法解剖が終了していないことなどから、死因の公表が数日から数週間遅れることは珍しくありません。遺族への配慮から当局や家族が詳細を公表しないケースもあります」と指摘している。
盟友の死はトランプ政権に影響を与えそうだ。












