反省を次に生かす――。体操の全日本個人総合選手権最終日(23日、東京体育館)、男子決勝が行われ、萱和磨(セントラルスポーツ)は169・764点で2位だった。

 大きなミスなくまとめ上げた萱だったが、表情には悔しさがにじみ出ていた。「跳馬で逆側に曲がってしまった。あれだけやってもまだ曲がるのかと。自分に対しての課題というか『何やっているんだ』という気持ちもある。もっと工夫して練習しないといけない」。着地を完璧にしたいと考えているからこそ、ミスの原因を冷静に分析した。

 普段は左側にズレることが多かったものの、この日は右側にズレてしまった。「絶対にそっち(左側)に曲がらないぞっていう強い気持ちでやったら逆に曲がってしまった」と苦笑い。ただ、悲観はしていない。「逆に収穫かなと思う。練習ではここ1か月くらい曲がっていなかったけど、試合だとちょっとしたズレで変わってしまう。跳馬は繊細な種目なので、まだまだ練習が足りなかった」と前を向いた。

 今大会は世界選手権(9月30日開幕、ベルギー・アントワープ)の選考会を兼ねた一戦。今大会の得点を持ち点に争うNHK杯(5月20、21日、東京体育館)で、既に代表切符を得ている橋本を除く上位2人に入ると代表切符を獲得できる。

 表彰台に返り咲いたとはいえ、まだNHK杯が残されている。萱は「そこまで大きな喜びはない。ここはあくまで通過点なので、NHK杯に向けて頑張りたい」と闘志を燃やした。