〝気配り〟も超一流だ。フィギュアスケートの世界最高峰アイスショー「スターズ・オン・アイス」の神奈川・横浜公演(横浜アリーナ)が6日に開幕。男子で五輪2連覇を果たし、プロに転向した羽生結弦(28)が大トリで「オペラ座の怪人」を披露し、観客を魅了した。

 昨年7月にプロとして活動をスタートさせた羽生は11、12月に単独アイスショー「プロローグ」、2月にはスケーター史上初となる東京ドームでの単独アイスショー「GIFT」を開催。ステージが変わっても、絶大な人気を誇っている。

 それでも、羽生に浮かれる様子はない。あるフィギュア関係者は「羽生選手のアイスショーを行った際、チケットの販売方法でファンが困惑していたことがあった。その様子を知った羽生選手サイドから『改善した方がいいのでは?』と提案があった」と証言。自身の演技に集中したい状況でも、ファンのことを考えて行動していたのだ。

 昨年の北京五輪後には、宮城・仙台市のチーズケーキ専門店「杜の都のチーズケーキ工房yuzuki」が羽生への感謝の思いを込め、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手・陸前高田市の復興の象徴とされる「北限のゆず」を使用した「yuzuケーキ」を販売。その話を聞いた羽生サイドは、関係者を通じて店舗に連絡。「羽生選手側から電話が来た」と店員間でちょっとした騒ぎになったという。

 常に気配りの心を持ち続ける羽生。リンク外での振る舞いも、多くの人を引きつける要因だ。