フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たし、プロに転向した羽生結弦(28)の出演動画がまたも〝記録更新〟だ。羽生は30日に開幕した世界最高峰のアイスショー「スターズ・オン・アイス」(大阪・東和薬品ラクタブドーム)に出演。圧巻の演技で会場中を魅了した一方で、リンク外では世の中の〝定説〟をひっくり返す逆転現象を起こしていた。

 2年ぶりの出演となった「スターズ・オン・アイス」でも存在感は際立っていた。大トリを務めた羽生は、2014~15年シーズンのフリーで演じた「オペラ座の怪人」に合わせ、4回転―3回転の連続トーループなどを着氷。「一人ひとりのプログラムにいろんな思いがこもっているので、僕もプロとして、スターズの一員として精いっぱいお届けできたらと思って滑らせていただいた」と語った。

 誰よりも大きな歓声を浴びた羽生は、コーセー社のスキンケアブランド「雪肌精」の「グローバルミューズ」として活躍中。その一環として「羽生結弦の#(ハッシュタグ)みやびやかなひと刻」という題名のもと、7分前後の動画で各テーマに応じた話を展開している。

 同社の担当者は「今の時代はショート動画がトレンド。TikTokや他の動画も倍速で見たりする傾向がある中でも、じっくり見ていただけている。トレンドとは逆をいくような施策だが、雪肌精のコンテンツとしては最もエンゲージメント(SNS上での反応)の高い投稿になっている」と分析する。セカンドシーズンは最終回を迎えたものの、PA数(ポジティブアクション数)は平常時の15倍以上と圧倒的な数字を記録。現段階では続編も視野に調整を進めているという。

 人気動画には、羽生のこだわりも詰まっている。同担当者は「撮影時は必ず事前の準備を怠らずに臨んでいる。基本的にNGは出さないけど、収録内容もこちら側が『オッケーです』と伝えても『もうちょっとここをこうしたかったので、もう1回撮らせてもらっていいですか』と言われることもある」と撮影秘話を明かした。

 何をやっても記録的反響を巻き起こしている羽生。今回のショーは大阪公演を皮切りに、岩手・奥州公演、神奈川・横浜公演と続く。羽生は「体調自体、そんなにベストだなとは思わないけど、しっかり全力ですべての演技に全神経を注いで、頑張りたい」。どんな状況でも与えられた役割を全うする羽生の姿が見られそうだ。