「不動の4番」の座はもう誰にも渡さない。中日・石川昂弥内野手(21)の4番としての〝所作〟が絶賛されている。

 20日のヤクルト戦(神宮)で2―3と敗れ、最下位に転落したが、石川昂の打棒が光った。「4番・三塁」で先発出場し、2点追う2回だ。相手先発・石川雅規(43)の134キロ直球を捉えると、打球はグングンと伸びてバックスクリーンへ突き刺さり、今季1号ソロとなった。

 軽く当てたようなスイングながらスタンドイン。ある中日OBは「あれが入るのはヤバい。風があったとはいえ、全然力が入っていなかった。去年よりも確実にパワーアップしていて本当に頼もしい存在となった」と目を細める。石川昂も「ちょっと(タイミングを)抜かれたけど、なんかいい感じで飛んでいった」と振り返る。

 表情を崩すことなく淡々とダイヤモンドを1周したことに「まあ、普通に回りました」。今季4月14日に一軍復帰して以来、5試合連続で4番に座り続け、17打数6安打で打率3割5分3厘、2打点をマーク。4番のプレッシャーについても「全然そういうのはなく、やれている」とケロリ。

 こうした若き大砲の言動にチーム関係者は「21歳にして所作がすでに4番の振る舞いになっているのはすごい。打棒もそうだけど、発言も浮かれた様子はないし、もうこのまま何があっても不動の4番を任せられるのでは」と太鼓判を押す。

 石川昂の本塁打は、昨年5月8日の阪神戦(バンテリン)以来、347日ぶり。中日の日本人4番打者の本塁打は2017年9月30日のヤクルト戦(神宮)で福田が放って以来。21歳9か月の石川昂が4番でアーチを放ち、2リーグ制後では球団最年少記録となった。

 球界最年長のベテラン左腕から石川昂が放った〝22歳差〟の一発は大きな話題となっている。