これが監督の仕事よ――。阪神は2日のDeNA戦(京セラ)に6―2で競り勝ち、開幕3連勝。岡田彰布監督(65)率いる新生虎は最高の形で開幕ダッシュを成功させた。

 百戦錬磨の指揮官のタクトが冴えた。4―2と2点差に詰め寄られた8回無死一塁。一走・中野が二盗を決め無死二塁とチャンスを拡大させると、ここで岡田監督は島田に代打・原口を送った。打席の途中でピンチヒッターを投入する異例の用兵に球場はざわついたが、原口はエスコバーの投じた154キロを見事にとらえ、左翼席へ1号2ラン。試合を決定づけた。

 試合後の岡田監督は「走者が二塁に行ったら原口を行かせようと準備させていた。速いストレートを捉えられるのは原口しかいないんでね」と冷静にこの一幕を説明。打者に不利なカウントでも、原口を「行かせるつもりやったよ」と貫禄を漂わせた。

 この日のゲームにはもう一つビッグプレーがあった。昨季まで5年連続でリーグ最多の失策数を記録していた虎の守備難を解決するため、岡田監督がチームの新遊撃手に抜擢した小幡竜平内野手(22)による好守だ。4―1の7回二死一、三塁で宮崎に中越えの二塁打を許し、三走・戸柱は生還。一走・佐野も本塁を狙ったが、これを近本からの返球を中継した小幡が、強肩を生かしドンピシャのタイミングで本塁へワンバウンド送球。1点差にまで詰め寄られたかもしれない終盤のピンチを切り抜けたことが勝利に直結した。

 一連の「本塁への内野中継を挟んだワンバウンド返球」は秋春のキャンプで「反復」をキーワードに何度も何度もトレーニングを積み重ねてきたもの。筒井外野守備走塁コーチも「キャンプで徹底的に積み重ねてきたことができすぎなくらい実戦で形になっている」と手応えを感じている。

 まだ開幕3試合。それでも〝岡田効果〟が、あちらこちらににじみでた末の3連勝とあって、アレへの期待は高まるばかりだ。