原巨人の助っ人構想が〝正常化〟するのは――。2年目のアダム・ウォーカー外野手(31)が開幕を二軍で迎えることが確実となった。昨季は想定を上回る強打と愛されキャラでファンの心をつかんだが、ここまでは打撃不振から抜け出せないままだ。最大で5人まで一軍登録できる外国人選手は野手1、投手4となる見通しで、いびつなチーム編成での船出となりそうだ。

 31日の開幕を控え、28日の全体練習では投内連係などが行われ、原辰徳監督(64)は「そう思ってもらっていい」とこの日参加した選手が開幕一軍メンバーとした。

 その中に姿がなかったのが、昨季の外国人で唯一再契約を交わしたウォーカーだ。米独立リーグから加入し、1年目の昨季は23本塁打、52打点をマーク。今季から新たに2年契約を勝ち取り、推定年俸も3400万円から1億円までハネ上がった。まさにジャパニーズドリームをつかんだが、ここまでは苦戦続きだ。

 春季キャンプは打ち上げ直前の2月末に二軍落ち。再び一軍に昇格したものの、オープン戦は打率5分3厘(19打数1安打)に低迷し、今月下旬に再調整を言い渡された。原監督は「長いシーズンだから彼の力も間違いなく必要になりますよ。早めにコンディションを上げてほしい」と願いつつも「なかなか調子が上がってこないね」と悩ましげだった。

 そもそも指揮官が掲げた助っ人構想は「先発3人のうちの2人、リリーフ1人。野手2人」だった。しかし、ウォーカーの不調もあって野手は新助っ人のルイス・ブリンソン外野手(28=前ジャイアンツ)のみ。ほかは開幕投手に内定したタイラー・ビーディ(29=前パイレーツ)ら投手4人が順次、一軍登録される見通しだ。ウォーカーの不在は首脳陣にとっても計算外で、あれだけハングリー精神にあふれていた男がいったい、どうしてしまったのか。

 チームスタッフは「浦添の試合がきっかけで、守備から打撃への悪循環に陥ってしまったようです。投げられないのはまだしも、風はあったにしても捕れるフライを捕れなかった。本当にナイスガイなんだけど、精神面はかなり繊細。守備のミスがあせりにつながってしまった」と指摘する。

「浦添の試合」とは、2月23日のヤクルトとのオープン戦開幕戦。左翼守備でバックステップを踏みながら、捕球し損ねたことが精神的に尾を引いた一因とみている。

 2度目の二軍降格後、イースタン・リーグは雨天中止が相次ぎ、ウォーカーが出場できたのは1試合。3打数2安打1打点としているが…。再び一軍の舞台で輝きを放つのはいつになるのか。