第95回記念選抜高校野球大会の第3日第2試合が20日、甲子園で行われ広陵(広島)が二松学舎(東京)を5―0で下した。

 注目が集まったのは3番・一塁で先発出場した広陵の「ボンズ」こと、真鍋慧(けいた)内野手(3年)だ。初回に先頭が四球で出塁すると犠打と暴投で三塁まで進塁。この日、初打席の真鍋は冷静に四球を選び一死一、三塁にチャンスを広げた。4番・小林の遊ゴロの間に先制点の奪取に成功した。

 持ち前の打力を発揮したのは第2打席からだ。3回、一死一塁で左中間へ安打を放つと、続く5回でも「きた球に逆らわず打つ」意識で入ったという第3打席に左前適時打を放ち、追加点を入れた。好機で出た真鍋の一振りに広陵打線を勢いづけ、この回一挙3得点に成功した。

5回、生還してハイタッチする広陵・真鍋
5回、生還してハイタッチする広陵・真鍋

 点にはつながらなかったものの、7回にも低めをすくって右二塁打を放つなど、パワーだけでない技術面のうまさも見せつけた。

 4打数3安打1打点と聖地での躍動に中井監督は「真鍋は調子がよくなかったんですけど、調子じゃないですね。ここまできたら」と評価。真鍋も「すごくホッとしています。チャンスで打つことができて良かった」と安堵の表情を見せた。それでもまだまだ納得することはない。「強い打球が打ててないってのがあるので。芯の近くで捉えられるようにしたい」と課題を掲げた。

 また昨年の王者、大阪桐蔭への熱い思いもある。「2年連続神宮大会で負けてしまったので借りを返すのはセンバツしかないと思っている。1戦を積み重ねていけば決勝戦で当たると思うので、1戦1戦集中していきたい」と意気込んだ。