粘りが光った。広島・九里亜蓮投手(31)が19日のオリックスとのオープン戦(マツダ)に先発し、7回3安打1失点の好投。試合後に新井監督が4月4日の本拠地・マツダスタジアムでの開幕の阪神戦を託していたことを明らかにした。

 立ち上がりは崩れた。初回先頭・野口に本塁打を浴び、続く西野には四球。ただ、その後は走者を出しても粘って投げ、それ以上の得点は許さなかった。九里は「ストライク先行で、一人一人と勝負していきながら投球ができたと思う」と話した。

 新井監督は「いいピッチングだった。本人も手応えを感じていると思う」と笑顔。さらに指揮官は開幕までにウエスタン・リーグでの登板を挟んだ上で「『マツダの開幕は任せたぞ』と(以前から)言ってある」と自ら明かした。

 本拠地開幕での登板に「すごく大事な試合になってくると思う」と語った九里は「週の頭に勝つ、勝たないでチームの勢いも違ってくる。意気に感じて、チームの勝ちにつながるような投球ができるようにやっていきたい」と決意をにじませた。