武藤敬司の化身、ザ・グレート・ムタのWWE殿堂入りを発表したのはWWE殿堂者の〝狂乱の貴公子〟ことリック・フレアー(74)だった。

 米WCWマットでムタと激闘を繰り広げた〝ネイチャー・ボーイ〟はWWEの配信番組「THE BUMP」にリモート出演。ムタの殿堂入りを紹介すると「彼はとてつもない男で、とてつもないアスリート。偉大な人間で、偉大な男だ」と絶賛。「私は彼とレスリングをしたことがあり、会社にとってこれ以上の人物はいないと思っている」と、レスラーとしていかに優秀だったかを語った。

「ムタには特別な思い入れがある」とも言い、息子の故リードさんとムタとの思い出話も披露。ムタが特別だった理由を問われると「彼はハンサムな若者で驚異的な体格がある。リッキー・スティムボートやショーン・マイケルズのような男」などと、レジェンドレスラーを引き合いに出した。その上で「日本の(レスリング)スタイルはかなり異なっているが、彼は藤波(辰爾)のように、非常に少数だが、アメリカンスタイルに適応した。そして彼はビジネスマンのように文句を言うこともなく、ひたすら試合に没頭した」と説明した。

 世界王者になること16度のレジェンドは「彼に会い、彼をたたえるのは楽しみだ」と殿堂入り式典(3月31日)での再会を心待ちにしている。