第5回WBCで3大会ぶりの世界一を目指す侍ジャパンが、1次ラウンドを4戦全勝の快進撃で準々決勝に駒を進めた。その立役者となっているのは「世界の二刀流」大谷翔平投手(28=エンゼルス)。期待通りの投打にわたる活躍で、登板予定の準々決勝でも大暴れしてくれそうだが、今回のWBCで世界の注目を一身に集めている大谷には「年俸100億」の呼び声も高まっている。
今回のWBCは、ここまで大方の予想通り「大谷翔平の大会」となっている。初戦の中国戦に「3番・投手」のリアル二刀流で出撃すると、4回5奪三振無失点の力投で勝利投手に。2戦目以降は打者としてフル稼働し、1次ラウンド4試合で打率5割、8打点、12日のオーストラリア戦ではWBC自身初本塁打となる3ランを放つなど、誰にもマネできない規格外のパフォーマンスを発揮している。
試合前の打撃練習の様子でさえもMLBの公式ツイッターに〝速報〟されるなど、大谷の一挙手一投足には全世界が注目。もはや各国の勝敗をも、超越した存在になっている。
そんな〝大谷狂騒曲〟は、大谷の来季契約にも波及効果がありそうだ。WBCを視察したア・リーグのスカウトは「WBCでさらに自分の価値を高めているね」と目を細めるばかり。
16日の準々決勝、その後の米国で行われる準決勝以降は、MLBのGMらフロント幹部クラスも、現地観戦を予定する球団が数多く、大いに注目しているという。今オフにFAとなる大谷の新たな契約額にも少なからずかかわってくるためだ。
大谷は昨年10月にエンゼルスと3000万ドル(約43・5億円)で1年契約。シーズン終了をもってFAとなる予定で、残留か、新天地へ移籍かで注目されている。同時に「年数、契約においても、MLBの歴史における記録を作る」(米球界関係者)と、新たな契約額とその規模はMLB史上はおろか、他の競技も含めた世界のプロアスリートの契約のなかでも類を見ない「史上最高額」の契約になるのでは…と予想されている。
それは一体、どれぐらいのものなのか。日本ラウンドを視察した米球界関係者は、こう予測した。
「今年で3000万ドル(約43・5億円)となれば、単年ベースで7000万ドル(約94億円)ぐらいになる。少なくとも1年で5440万ドル(約70億円)は最低ライン。年数も5年ではなく、おそらく10年に近いほうになると思う」
今オフまでにいずれかの球団と10年契約を結べば、それは38歳シーズンまでの新契約。単年約7500万ドル(約100億円)レベルの長期契約も大谷なら夢ではなく、むしろ現実的な新規契約のラインだという。
「普通はできないことなんだけど、大谷は昨シーズン、打つほうでは規定打席、投げるほうでは規定投球回もMLBでクリアした。実際には大谷1人がすべてやっていたとしても、契約としては分けて考えられるのが当然。ピッチャーで1年当たり30億円以上の価値があり、同様に打者でも低めに見積もっても(同)30億円以上。(投手か野手の)どっちかでそういう契約しているMLB選手は普通にいる。トータルで60億の価値はすでにある選手。昨年並みにシーズンを過ごしてFAになれば、1年70億ベースはむしろ最低ライン、実際にはそこが交渉のスタートラインでもっと高くなる」
1年あたりの年俸が〝100億円〟に迫る根拠はこんなところ。実際にこれだけの長期年数で、そんな高額契約を結んだ選手は、これまでのプロスポーツ界の歴史においても例を見ない。WBCでは日本代表として、世界一を目指す大谷は、23年シーズンが終わるころには〝世界一の契約〟を結ぶ、プロアスリートになっている。











