侍ジャパンに名古屋が沸騰している。3、4日の中日との壮行試合(バンテリンドーム)のチケットは完売し、グッズも好調な売り上げを見せるなどドラゴンズの地元は大盛り上がり。1日夜には大谷翔平投手(28=エンゼルス)も帰国したとあって〝侍フィーバー〟はさらに加速しそうだ。

 1日にバンテリンドームで行われた侍ジャパンの練習では、投内連係やフリー打撃などで選手たちが汗を流した。その開始直前に大谷が日本行きのチャーター機に乗り込む姿を自身のインスタグラムにアップ。栗山監督は「(メジャー組は)明日は無理しないほうがいいと思う」と2日の練習参加には否定的だったものの、大谷の合流が間近に迫ったことでWBCに向けての本番ムードはいよいよ高まってきた。

 中日戦を前に名古屋では早くも大盛り上がりとなっている。「先週の土曜日から大谷選手を中心に侍ジャパンのユニホームやタオルなどを販売したのですが、現在、売り場には商品は残っていない状況です」(名古屋市内のスポーツ用品店)とWBCグッズは飛ぶように売れ、メジャー組が出場しないにも関わらず中日との壮行試合のチケットはすでに2試合とも完売。3日の試合を中継するテレビ朝日系列のメ~テレでは夕方の情報番組「アップ!」の中でも試合直前の様子を放送することになっており、他局もバンテリンドームでのグッズ販売や地元での盛り上がり具合を大々的に取り上げる予定という。

 地元球団の中日が長期低迷していることもあり「名古屋では情報番組でプロ野球の話題を取り上げても大阪や広島、福岡といった他の地方ほど反響がないんです。地方でのプロ野球人気には根強いものがありますが、昨年のオールスター戦の視聴率も関東地区の次に低いのが名古屋でした」(地元テレビ局関係者)と東海地区ではプロ野球への関心低下が心配されていた。

 しかし史上最強の呼び声が高い今回の侍ジャパンがやって来たこともあって、ここ最近ではなかったほどの盛り上がりぶり。この日、開局65周年に向けての会見を行った東海テレビ・小島浩資社長も「ある意味、野球というコンテンツの魅力を引き上げると考えている。ドラゴンズからは高橋宏斗投手だけの参加ですが、視聴者のみなさん、地域の皆さんの視線がもう1回、野球というものに戻ることを期待しています」と侍ジャパンフィーバーがもたらす〝波及効果〟に期待している。

 侍ジャパンは中日戦の後、6日に阪神、7日はオリックス(京セラ)と強化試合を行い、9日から東京ドームで本番に臨む。宮崎を起点に名古屋→大阪→東京と続く〝侍フィーバー行脚〟は想定以上の反響を巻き起こすことになりそうだ。