阪神・西勇輝投手(32)が、26日の日本ハムとのオープン戦で対外試合初登板。先発で打者9人に3安打、2回2失点と数字上は今ひとつながらも、本人には多めの〝収獲〟を口にした。

 この日は「インコースの真っすぐを投げない」と打者の懐側への直球、シュート系の配球を徹底的に封印。両サイドの投げ分けには定評がある右腕が、あえて左右の打者どちらにも外角一辺倒の配球を選択。「(捕手の坂本)誠志郎にはサインに首を振り、迷惑かけたけど、今だからこそできることをやらせてもらった」と、カーブ、フォーク、スライダーなど変化球を中心に、外角への制球をテーマにしたという。

 結果的に2回は、相手打者に踏み込まれ、2イニングともに失点を喫した。だが「インコースがない中で、自分がどれだけできるのか。やはり(内角への配球は)大事と再認識できた」と、開幕までの調整の方向性も確認できたようだ。

 プロ15年目を迎える今季に備え、オフから重点的にウエートトレーニングも行った。キャンプイン後も「重点的にウエートも上半身、下半身と各クールで分けてやりました」と継続。ブルペンでは約1か月で約1100球と投手陣で最も投げ込んだだけなく、直球系の球種を中心に、筋量増による出力アップを感じ取れたという。

 この日の直球は最速143キロ。昨季までとは「(感触は)全然、違います。まだ思いっきり放ってなくて(直球は)143、4キロが出る。これから気合の入る(公式戦の)試合とかで、どれだけ出るのか、めちゃくちゃ楽しみ」。

 残り約1か月の開幕までに、この日はあえて〝封印〟したインコースの配球も含め、もう一、二段階は投球の幅も力強さも上がりそうな気配だ。