侍ジャパンの佐々木朗希投手(21=ロッテ)が25日、宮崎で行われたソフトバンクとの壮行試合に先発。初回に安打こそ許したものの2回26球を投げ1安打無失点(3奪三振)の好投を見せた。直球の最速も162キロを2度マークした。昨年11月に行われたオーストラリア戦(強化試合=札幌ドーム)では四回無失点も毎回走者を背負うなど「滑る」と言われるWBC球への対応に苦慮。課題を露呈したが、この日の投球を見る限りボールへの感覚は順調に改善されている。本番に向け「令和の怪物」が上々の滑り出しを切った。
侍ジャパンの今季初実戦を託された怪物は初回から160キロ越え剛球を連発した。
先頭の牧原にいきなり161キロ直球を当てられ二安こそ許したものの怪物の出力はここからフルスロットルに入った。
続く中村の打席で牧原の盗塁死を奪うと、その中村には160キロ直球で二飛に。3番・柳田にはフルカウントまで持ち込まれたが、最後はこの日最速の162キロ直球で空振り三振を奪った。
二回も160キロ越えの直球に加えフォークやダルビッシュから直伝されたスライダーでソフトバンク打線を圧倒。結局2回までに3三振を奪う好内容で侍ジャパンの初陣に華を添えた。
「(捕手の)甲斐さんに助けられて立て直すことができました。このチームでの初戦、良い形で投げることができて良かったです」
降板後、この日の好投にこう話した佐々木朗だが、マウンドに上がる前までは一抹の不安もあった。
昨年、侍デビューを果たした11月10日のオーストラリアとの強化試合では四回無失点(2奪三振)も、毎回走者を置く苦しい投球を余儀なくされた。本人はその原因を「ボールがいつもと違っていたので」と日本のボールより縫い目が低く皮質が滑ると言われるWBC球と明言。「今後対応していきたい」と語っていた。その後は年明けの自主トレや春季キャンプを通じ自身の状態と共に大会球への対応に時間を費やした。宮崎での強化合宿でもブルペンを含めキャッチボール時からボールの感覚を入念に確認。ダルビッシュから助言を受けるなどして課題克服に務めた。その結果が少しずつ結果に表れてきたのだから本人にも安堵の表情が浮かぶ。
「ストレートの走りは良かったかなと思います。(変化球も)去年の強化試合の時よりはいい形で投げられているかな、と思います」
チームを指揮する栗山監督はこの日の投手陣について「(佐々木朗を含め)非常にみんな思ったとおり、ボールの状態はいいんでね」と満足げ。「あとはボールとの相性というか。でも、もう少し時間があるので。いい形で本番に入ってくると思います」と今後のさらなる飛躍に期待を寄せた。
現時点でチームは先発陣の登板予定日を戦略上の理由から明かしていない。ただ、佐々木朗は今後、中日との壮行試合(3月3日、4日)での登板を経て3月11日の1次ラウンド・チェコ戦(東京ドーム)での先発が有力視されている。
「(今日は)いいボールが行ったと思いますし。この形を継続出来たらなと思います」と佐々木朗。WBC1次ラウンドまで残り2週間を切った中での好投は本人にもチームにとっても強力な追い風となったに違いない。











