巨人に加入した「熱男」こと松田宣浩内野手(39)が脚でも魅せた。

 22日のWBC・キューバ代表との練習試合(那覇)に「5番・三塁」で先発出場すると、3度打席に立って2四球に見逃し三振。快音は響かせられず「いやあ、ヒット打ちたかったですけど」と悔しがりながらも「フォアボールを2つ取れたので」と自らに及第点を与えた。

 周囲を巻き込んでチーム全体を鼓舞する「声」が注目されがちだが、この日は原辰徳監督(64)をもうならせる好走塁を見せつけた。2回先頭の第1打席で四球を選んで出塁。一死後に小林が三遊間をしぶとく破る左前打を放つと、一走の松田は迷うことなく二塁ベースを駆け抜けて三塁を陥れてみせた。

 指揮官はこのプレーに「マッチは準備していたと思う。打球が行ったから考えたとかじゃなくてね。先を読みながら、ああいうベテランがやってくれるとわれわれとしては(走塁面の指導で)説得力が出てきますね」と目を見張った。

 その指摘通り、松田は相手の守備隊形を見て「準備」していた。「外野も深かったので『外野の前だったらサードまで行きますね』」。出塁した際、一塁コーチャーの鈴木外野守備兼走塁コーチに意思を伝えていたという。

 声だけではない熱男の好判断で生まれた好走塁。「(脚が)遅くても盗むのはできるので。いけるチャンスは多いので、ああいうところはどんどんやっていきたい」(松田)。やはりベテランのキャリアはダテではない。