【門倉健 7球団奮投記~行けばわかるさ~(1)】1995年に中日ドラゴンズに入団してから近鉄、横浜、巨人と国内4球団を渡り歩き、さらには米国&韓国球界でもプレーしてきたのが門倉健氏だ。現在は埼玉県の運送会社で働きながらプロ野球評論家としても活動再開。191センチの長身から投げ下ろすフォークを武器にNPBで4度の2桁勝利を挙げた右腕が自身の野球人生を赤裸々に語った。
東スポ読者の皆さま、門倉健です。僕は一昨年の12月から埼玉県の運送会社で働いています。大学卒業後、ずっとプロ野球の世界で生きてきた自分にとって初めて経験するサラリーマン生活です。事務の仕事を担当していますが、入社したばかりのころはパソコンもほとんどさわったことがなくワードやエクセルもわからない。運送業についての知識もまったくありませんでした。
そんな自分に会社の人たちやドライバーさんは親切に仕事を教えてくださいました。毎日、四苦八苦しながらパソコンの打ち方を勉強したりして、最近はようやく慣れてきたかなという感じです。とはいっても、まだまだ仕事は遅いですし、ミスもします。それでも会社の皆さんがフォローしてくれて、何とかやってこれました。初めてのことばかりでしたが、刺激がある中で仕事をさせていただき、感謝する毎日です。
僕が元プロ野球選手だったということもあって職場でも野球の話になったりすることがよくあります。野球の話題が共通点となって新しいつながりや交流ができたりする。そういうことがあるたびに“野球をやっていて良かったな”って思います。
そんな中で昨年10月に東スポさんからクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ「DeNA対阪神」の評論をやってみないかというお話をいただきました。僕を拾ってくれた今の会社の社長に相談したところ「自分を生かせる場所なんでしょ」とご理解をいただき、本業と並行して評論の仕事もさせていただくことになりました。
阪神の指揮を執っていた矢野監督は僕の大学の先輩で中日時代にはバッテリーを組んでいましたし、DeNAの三浦監督は同級生です。その2人がCSという舞台で激しい戦いを繰り広げている。見ている自分も熱くなってしまいました。
ヤクルトとオリックスの日本シリーズもすばらしかったですね。オリックスが前年のリベンジを果たしましたけどヤクルトの高津監督が最後に涙を流していたのが印象深かったです。まさかあそこまで泣くとは。勝負って勝つ時もあれば負ける時もある。勝った喜びはすぐに消えるけど負けた悔しさを持っている監督。今年のヤクルトはまた強くなっていくのではないかと感じました。
一昨年、僕は中日ドラゴンズの皆さんをはじめ、多くの方にご心配とご迷惑をおかけしました。思い返すたびに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。そんな思いを抱えていた中でCSの評論や日本シリーズの戦いを見て改めて感じたのは自分は野球が大好きなんだということです。だからこそ自分なりに野球の魅力を伝えていきたい。僕が歩んできた野球人生を読者の皆さんに知っていただくことで野球の楽しさや厳しさを伝えられたらと思っています。どうかよろしくお願いします。











