ノアの〝プロレスリングマスター〟武藤敬司(60)の引退試合(21日、東京ドーム)の対戦相手を務める新日本プロレスの内藤哲也(40)が、引退セレモニーの消滅を予告した。武藤はラストマッチ直前に両太もも肉離れを起こして窮地に陥っているが、あくまで〝完勝〟にこだわる制御不能男は非情な発言を連発。天才に花を持たせることなく引導を渡す。
内藤は12日のノア大阪大会に白スーツ姿の〝正装〟で電撃登場。リング上からゲスト解説を務める武藤に向け「おそらく引退試合で最高の作品をつくろうと思っていることでしょう。でも、残念ながら俺にそのつもりはない。完勝し、悔しい思いをしながらリングを下りてもらいますよ。それが、俺をプロレスに熱中させてくれた、武藤敬司選手への最高の恩返しだと思ってるのでね」とマイクアピールした。
一方の武藤は決戦直前に両太もも肉離れを起こし、花道を入場して解説席に着いたこの日も「正直、コンディションはそんなによくない」と明かす。
そんな武藤と対峙した内藤は大会後の取材に「花道からリングに歩く姿を見た限りは、順調に回復してるのかなと思いましたけどね。放送席の目の前に行きましたけど、やる気満々な目はしてましたね」と分析。順調に回復しているように感じたという。
しかし、あくまで内藤の目指す〝理想の引退試合〟は相手のプロレスへの未練を断ち切ることだ。武藤が歩いて花道を歩けなくなる可能性も十分にあるという。
「もしかしたらそれも本望なのかもしれないですからね。そんな状態でもリングに上がろうとしているわけですから」
1月1日のノア・日本武道館大会ではグレート・ムタに勝利した中邑真輔(WWE)が肩を貸し、ともに退場するシーンが感動を呼んだが、内藤は「現時点でそんなつもりはまったくないですね。誰か呼んでおいた方がいいんじゃないですか? 俺は武藤敬司選手を見てプロレスが大好きになった人間ですけど、そこに甘さは必要ないと思ってるので」と斬り捨てた。
さらに引退興行に付きものの引退セレモニーにも言及。「セレモニーがあるからといって、途中で諦めてしまう姿は見たくない。武藤敬司選手が完全燃焼する姿を、俺はリング上で見たいので。そうなった時に、もしかしたらセレモニーはできなくなってしまうんじゃないですか? ノアには後日、行う用意を考えてもらった方がいいですね。そこまでの勝ちへのこだわり、最高の作品をつくりたいという気持ちが残っているのであればの話ですけど」と、どこまでも冷徹な姿勢を貫く。
指名されたからには〝介錯人〟の役目をまっとうするのが制御不能男の流儀。東京ドーム決戦で待ち受ける結末やいかに――。













