新日本プロレス11日の大阪大会で、IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(35)がKOPW保持者・鷹木信悟(40)の挑戦を退け、初防衛に成功した。

 過去シングル2勝2敗の鷹木との王座戦は、互いに一歩も譲らない激闘となった。20分過ぎ、マネークリップをロープに逃れられたオカダは、ドロップキックからレインメーカーを狙う。しかし、カウンターの龍魂ラリアートを浴びると、打撃合戦でも劣勢を強いられた。

 スライディングエルボー、パンピングボンバーと猛攻にさらされたオカダだったが、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンだけは阻止。レインメーカーをさく裂させて反撃に出る。それでも止まらない鷹木にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決められたが、わずかにカバーが遅れたことで九死に一生を得てカウント3を許さない。

 驚異の粘りを見せる挑戦者は、なおもドラゴンスープレックス、パンピングボンバーで攻め込んでくるが、オカダはカウンターのラリアートでついに勢いを止めることに成功。最後は変型エメラルドフロウジョンからのレインメーカーで鷹木を振り切った。

鷹木(左)にレインメーカーを放つオカダ
鷹木(左)にレインメーカーを放つオカダ

 試合後のリングでオカダは「コロナ禍で歓声のない中、新日本を支えてくれたのは鷹木さんだよ。鷹木さんとはずっと歓声なしで戦ってましたけど、今日、歓声ありで戦ってもっと最高だなって思ったよ。またやろうぜ」と挑戦者を称えつつ「これがプロレスだよ。これが新日本プロレスだ!」と勝ち誇った。

 しかし、王者に休息の時はない。次期IWGP戦は18日(日本時間19日)米国・サンノゼ大会での開催が決定している。オカダは「ふさわしい相手が必要です。11年前…、思い出すな、この大阪。棚橋さん! もし疲れてなかったら、このベルトに挑戦してくださいよ」と、解説席にいた棚橋弘至を指名した。

 これを受けてリングに上がった棚橋は「悪いなオカダ、俺は生まれてから一度も疲れたことがないんだ。もう10年以上前か…レインメーカーショック。今度は俺がショックを起こしてやるよ。オカダ君、お疲れさまでした」と堂々と挑戦表明。

 オカダも「棚橋さん、大丈夫ですよ。もう俺がいるから。最後の挑戦だと思って、この俺にかかってきてくださいよ」と応戦した。近年の新日本プロレスの歴史を創ってきた両雄の大一番が、米国の地で実現する。