新日本プロレス8月15日の東京・両国国技館大会で引退する猛牛・天山広吉(55)が、〝黒のカリスマ〟蝶野正洋(62)と〝最初で最後〟のサイン会を行った。
新日本真夏の祭典「G1クライマックス」(11日、米国・シカゴで開幕)と、「スターダム「5★STAR GP」(18日、大田区で開幕)に向けたポップアップイベント(京王百貨店新宿店)で、4日はG1優勝3度(2003、04、06年)の天山と、同5度(1991、92、94、2002、05年)の蝶野がゲストとして登場。駆けつけたファンにサインや写真撮影に応じて、盛り上がった。
95年にカナダでの武者修行を終えて帰国した天山は、蝶野と合体。「狼群団」「nWoジャパン」「T2000」など時代をけん引したヒールユニットで共闘し、2人の〝蝶天タッグ〟ではIWGPタッグ王座を3度も獲得するなど数々の実績を残した。だが、サイン会中も「2人だけのサイン会はたぶんない」(蝶野)「本当に悪いことばっかりやってたから、サイン会自体やっていない」(天山)というほど、希少な機会に2人は感慨深げだ。
天山は引退試合まで残り1か月を切り、サイン会前の控室で蝶野からアドバイスを受けたとい、「『しょっぱいぞ』と言われ、ちょっとしっかりしなきゃと思う。蝶野さんの背中見て育って、プロレスラーとしてやってこられたんで感謝している」と笑みを浮かべた。
腰とヒザの負傷で引退を余儀なくされたが、引退試合に向けたトレーニングは順調に続けており「最後しっかりできるように頑張りたい」と腕をぶす。引退試合の相手には「テンコジ」の盟友・小島聡を希望しているもものの、発表はされていない。そこで「変えようがありますんで、ぜひ。蝶野さんに胸を貸してもらいたい」と、〝ムチャぶり〟してみせる。
これに蝶野は苦笑いしながらも「よくここまで続けた。35年新日本に在籍して、続けているってすごいなと思う。たぶんもう満身創痍で大変な状態だと思うんで、とにかく引退試合まで何とかたどり着いてもらいたい」と後輩をねぎらう。引退試合を見届けるため、8・15両国大会には駆けつけることも約束した。
その上で「今ある自分だけでいいと思う。最後の試合だと、目指す体調とか試合とか、いろんな思いが出てくると思うが、ありのままの天山でいい。満身創痍なことは自分も知っているので、隠さずできるものでいい。俺は無理をしないでいいと思う。見る側もそういう形で見てもらいたい」とズバリ。天山の現在のコンディションをおもんぱかってのアドバイスを送った。
これに天山は「蝶野さんには本当にお世話になった」と笑顔を崩さない。久しぶりに顔を合わせても、2人の〝黒い絆〟は変わらなかった。













