驚きの53歳だ。かつて韓国屈指の左腕として鳴らし、日本でもオリックスで活躍した具台晟(ク・デソン)が1月、オーストラリア・リーグのチーム、ジーロング・コリアで登板。米大リーグが公式インスタグラムで投球動画を紹介するなど話題を呼んでいる。

 2001年から4季、オリックスに在籍し、05年は米大リーグのメッツでプレー。韓国代表では06年の第1回WBCにも出場した。キャリア終盤は拠点をオーストラリアに移し、韓国メディアによると、近年は指導
者として活動しつつ、トレーニングも継続していたという。

 復帰はチームからの提案で実現。1月19日のナイターでマウンドに上がり、リーグの最年長登板記録を更新した。「130キロは出したかったが、この年齢なので寒さで体が動かなかった」と苦笑しながらも、110キロ台のボールを巧みに操り、1回を無安打無失点で2奪三振。その後も2試合に登板した。

 オリックス時代のチームメートで、本紙評論家の加藤伸一氏は「まだ投げているといううわさは聞いていました」と切り出し、当時の具台晟について「とにかくマジメな選手。一緒にプレーした2001年は来日1年目で、日本食になじめていなかったのか、本拠地では奥さんお手製のおかずが入った重箱を持参して食べていた。韓国からの来客があると、目上の方には正座してあいさつしていたことも印象に残っています。投げっぷりのいい投手で、直球に威力があり、体の強さは感じていました」と明かす。

 日本では15年に山本昌(中日)が50歳で登板した例がある。1969年生まれで93年に韓国でデビューした大ベテランの具台晟は「(機会をくれた)チームの代表や監督に感謝したい」と話している。