西武・平良海馬投手(23)が、7日に先発転向後、初めてブルペンに入り61球を投げ込んだ。
球の回転数、回転軸の傾きを計測する機器ラプソードで1球1球の球質を確認し、途中、WBC侍ジャパンに選出されている山川が目慣らしのため右打席に入ってのブルペンセッションだった。
平良は「山川さんに打席に立ってもらって、手元にあるデータと山川さんというすごい打者の感覚も聞きながら練習ができた。ツーシームの完成度としては100%、もう試合で使える感じです」と手応えを語った。
先発に転向する上で投球の幅を広げるために取り組んでいるのが右打者の内角に食い込むこのツーシームと、投球全体に緩急をつけるカーブの精度アップだ。
平良は「変化球の球速も調整してちょっと遅くしていきたい。スライダーよりも少し遅いカーブという球種で長いイニングをいろいろな球速幅で投げていきたい」と目指す投球プランについても語った。
そんな平良に先発としてお墨付きを与えるのが自らもシンカーを武器に抑えを務めながら先発に転向した1年目(1997年)に12勝、防御率2・90をマークし、チームのリーグ優勝に貢献した潮崎哲也編成ディレクター(54)だ。
潮崎ディレクターはリリーフから先発に転向した平良の課題について「投球スタイルが明らかに違ってくるから、それに対応できるかどうか」とし、こう続けた。
「リリーフだったら力任せで行けるような場面でも、先発ではある程度配球で抑えられるようにならないと。もちろん球威もひとつの武器ではあるけども、そればかりでは無理。そこの気持ちの切り替えじゃないかな。でも平良はそれができるピッチャーだよね。あいつは変化球も操れるから、力任せだけではない。スタミナもないわけではない」
ここ3年ほど、走者のいないリリーフの場面で平良は意図的に最速160キロのストレート勝負を封印し、変化球での組み立てにこだわるような投球を試してきた。もちろん、その裏には今回の先発転向につながる取り組みがあったのだろう。近い将来になりたい自分を思い描きながら逆算して課題をつぶしてきた〝考えることのできる投手〟だけに、周囲の期待も高まっている。












