西武・平良海馬投手(23)の先発転向をOBで11日からの南郷キャンプ第2クールで臨時投手コーチを務める松坂大輔氏(42)が注目している。

 昨年までの4年間で203試合に登板し7勝31セーブ94ホールド、防御率1・66、230奪三振をマーク。圧倒的なブルペンの中心を担ってきた八重山右腕が4年ごしの希望をかなえ先発に挑戦する。

 先発への挑戦権を獲得した昨年12月の契約更改で平良は「やったことのないポジションなので失敗するかもしれないし、大成功するかもしれない。でも、やるからには中継ぎの時よりチームに貢献できるように頑張りたい」と力こぶ。一次候補に入っていたWBCを辞退してまで今回の先発転向にかける思いは強い。

 そんな平良の胸の内を元チームメートとして知り得ていた松坂氏はこの希望がかなった時、自身のツイッターで「先発をやりたい平良の気持ちも分かる。僕がライオンズにいた時もそこに強い興味があるのも知っていた」とツイート。2020~21年、引退までの第二次西武在籍時、短い時間の中で平良の熱い先発への思いを聞かされていた。

 リリーフのスペシャリストである平良は、わずか10球足らずの投球練習でマウンドに上がって即160キロを連発、無死満塁のピンチを三者連続三振で切り抜けるスキルはすでに備えている。

 問題はこれまでほぼ1イニング限定だった登板イニングを最低6回以上、1試合の中で各打者と3~4巡する投球の組み立て、強弱をどうつけていくかということだ。

 高卒で3年連続パ・リーグ最多勝に輝いた松坂氏はその全盛期、1巡目はとにかくストレート中心で押して行き、2巡目からその日のキーとなる変化球を織り交ぜ、相手が狙い球を絞ってくる3巡目には打者の狙いを見透かしながら押し引き。たとえ負けの展開であろうと、先発した試合は最後まで投げ抜くことを信条としていた。

 そんな松坂氏が、平良のモデルチェンジをどう指導者としてアシストしていくのか、注目される。