覚悟が問われることになるのか。WBC日本代表は初選出の西武・山川穂高内野手(31)の〝左足問題〟に注目が集まりそうだ。

「10歳から野球を始めて以来、日本代表には憧れを持っていました。夢の舞台で活躍できるよう、世界一になれるよう頑張ります」と心を躍らせている山川だが、国際試合への不安もある。かねて「僕の打撃は外国人投手にタイミングが合わせづらい。(左足のステップ幅を)短縮するとか省略することはできない」と語ってきた左足のステップ問題だ。

 相手投手の投球テンポによって、始動からステップした左足が着地するタイミングにシンクロさせ、スイングするのが山川流。日本投手が下半身主導で「1、2の3」で投げるタイプが多いのに対し、俗に上体主導といわれる外国人投手は2と3の間の「の」がないとされる。

 それゆえ日本投手と同じタイミングで外国人投手に対峙すると、ストレートに差し込まれてしまう。このタイミング調整について多くの打者は打撃フォームの始動を早くする、投手側の足のステップ幅を小さくしたり、すり足にしたりするといった「省略」で対処している。

 しかし、山川独特の左足の使い方、シンクロステップは最も大事な打撃の生命線。ライバル球団の捕手が緩急やストライクゾーンの奥行きを使って山川のステップを狂わせようと攻防を繰り広げているのも、それが分かっているからだ。

 そもそもが〝日本投手仕様〟にチューニングしてある左足ステップを、約3週間のWBCのために仕様変更するのか? ことによると、シーズン全体に影響を及ぼす問題だけに山川の対応が気になる。