女王の強みとは? カーリングの日本選手権最終日(5日、北海道・アドヴィックス常呂カーリングホール)、女子決勝はロコ・ソラーレ(LS)がSC軽井沢クラブを7―5で下し、2年連続4度目の優勝。3月の世界選手権(スウェーデン)代表に決まった。北京五輪切符をかけた日本代表決定戦で死闘を繰り広げたフォルティウスのスキップ・吉村紗也香(31)が取材に応じ、選手目線からライバルを分析した。

 北京五輪銀メダルの実力を遺憾なく発揮した。1―0で迎えた第2エンド(E)に2点、第3Eにも1点をスチール。序盤から優位に試合を進めた。後半は点差を詰められたが、リードを有効に使って逃げ切った。サード・吉田知那美(31)は「日本での試合だけど、日本語の大きな声で必要なコミュニケーションを取ってやってきた。コミュニケーションを取れれば、どんなショットでも決めやすくなるので、チームとしていいショットを決められてよかった」と笑みを浮かべた。

 1次リーグでは2敗を喫しながらも、要所できっちり勝ち切った。各チームがアイスリーディングに苦戦する場面が見受けられただけに、吉村は「試合後のインタビューでもあったが、LSは自分たちの強みであるコミュニケーションをしっかり取りながら、最後まで集中力を切らさずに、アイスを読み切れていたところが勝利につながったと思う。後半もアイスが変化しながらも、自分たちのペースを崩さなかった」と勝因を挙げた。

 初の連覇を成し遂げたLSは、銀メダルを獲得した2016年大会以来となる世界選手権に臨む。吉村は「私なんかが言えることではないですが…」と謙遜しつつ「日本選手権よりも世界選手権は試合数が多い。本当に強いチームばかりで長く戦う体力も必要だが、LSに関しては世界での経験がやっぱり豊富なので、持っている実力を発揮することができたらメダルを取れるチームだと思う」とエールを送った。

 今季のLSはワールドツアー最高峰・グランドスラムで男女通じて日本勢初Vを達成するなど、北京五輪後も進化を続けている。スキップ・藤沢五月(31)は「日本選手権や五輪と違う緊張感があるし、メンタル面はもちろん、フィジカル的な強さも求められる。初出場から7年たって若さはないかもしれないけど、それ以上に経験がメリットになると思う。たくましく成長した姿を見せたい」と気合十分。初の金メダルへ、視界は良好だ。