3月のWBCでの活躍が期待される〝日本のエース〟山本由伸投手(24)と〝令和の怪物〟佐々木朗希投手(21)が決勝ラウンドの行われる米国・フロリダ州マイアミを訪れ、互いの健闘を誓った。侍ジャパンの全試合をライブ配信するプライムビデオでは、25日に特集番組「WBC決戦の地へ」を配信。2人が開催地・ローンデポパークを訪問している。

 南国感あふれる外観や球場内のロッカーを見学し、グラウンドへ。マウンドの形状をチェックし「違和感ない。ファウルゾーンとめちゃ近いですね」(佐々木)「めちゃめちゃ硬いですね」(山本)と感想をもらし、互いに立ち投げで感触を確認。芝と土のボールの弾み方の違いや、左翼後方にあるブルペンにも足を運び「日本にない雰囲気。色鮮やかできれい」(佐々木)と笑顔を見せた。
 
 気持ちも高まってくるとはいえ、準々決勝から負けたら終わりの一発勝負。不安も抱えているようで、佐々木が「最悪を考えますよ。あんま自信とか、どんなにやってきてもない。グラウンドに立ったら集中できる」と言えば、山本も「負けたら終わりってヤバい。打たれたらどうしようってすごいマイナスな気持ちに一瞬なる。そこから何とか立て直して集中する」と気を引き締める。

 佐々木は意識する打者に米国主将のトラウトを上げ「大谷さんのエンゼルスの試合でよく見るんですけど、すごい。相当体が大きいし、外も届きそう」。山本は「僕はゲレーロ・ジュニア(ドミニカ共和国)ですね。同い年でめちゃくちゃホームランを打っている。同い年史上、同いに一番見えない」と対戦を楽しみにした。

 決戦を前に親交を温めた2人は「WBCがいよいよ近づいてきた。緊張しますけど頑張りたい」(山本)、「他のチームもレベルが高くなってきている。そんな中でいい結果を出したらいい経験になる。2009年以来の優勝に貢献したい」(佐々木)と決意を新たにしていた。