史上最強侍は誰がリーダーシップをとるのか。3月開催の第5回WBCに出場する野球日本代表・侍ジャパンでキャプテン選考の行方に注目が集まっている。今大会のメンバー全30人にはNPBだけでなく、MLBからもメジャーリーガーが集結。国内外トップクラスのスーパーエリートたちを束ねる重職は一筋縄でいかないだけに、栗山英樹監督(61)もギリギリまで腐心することになりそうだ。
侍指揮官がさらなる〝メンバー拡張〟を示唆した。栗山監督は17日に2023年大会のWBCルールに関して言及し、メッツ入りした千賀滉大投手(29)を米国で行われる決勝ラウンド(準決勝以降)から招聘する可能性について「もともとメジャー1年目の選手は選んではいけないと思っているところはあるので」としながらも「千賀君ともいろいろ話をしている。出るか出ないかではなく、話をしていますということ」とした。
1次ラウンドを突破すれば投手の入れ替えが準々決勝の前と、決勝ラウンドの前に2人ずつ変更が可能となるルールを踏まえ、米国でメッツのキャンプを〝中抜け〟する形で準決勝からの千賀の合流に含みを持たせた。
千賀と同じMLB移籍1年目のレッドソックス・吉田正尚外野手(29)は球団の了承を得て侍ジャパン入りが内定。ダルビッシュ有投手(36=パドレス)、大谷翔平投手(28=エンゼルス)、鈴木誠也外野手(28=カブス)の日本人メジャーリーガー3人は山本由伸投手(24=オリックス)、村上宗隆内野手(22=ヤクルト)らNPB主力とともに侍ジャパンから先行発表された12人のWBCメンバーに選出されている。
ここに千賀まで加われば「史上最強軍団」がさらに最強となるわけだが、その一方で〝難題〟も発生している。侍関係者の間から「これだけのメンバーをまとめ上げるキャプテンの選考は、かなり難しいのでは」との声が早くも飛び交っているからだ。
今回のメンバーに「キャプテン制」を敷くことは栗山監督が早々に明言済み。現時点での主将候補には最年長となるダルビッシュを筆頭にMLBで二刀流旋風を巻き起こしている大谷、NPBで22歳ながら令和初の3冠王に輝いた村上らの名前が浮上している。
侍関係者は「大谷ならば話題性十分だが、彼にキャプテンシーがあるかと問われるとどうか。主将も兼務することになれば、事実上の三刀流になって負担が増大してしまう。村上の主将就任の可能性は栗山監督も否定していないが、やはり若さがネックと言えばネック」としている。
その上で「そう考えると、この3人の中ではダルビッシュが文句なしで最適任ですよ。MLB、NPBでの実績も申し分はない。何よりもかつて侍ジャパンの一員として第2回WBCに参加し、世界一に輝いた経験を持つ唯一のVメンバー。この経歴に勝るものはないし、ダルビッシュの言うことなら誰もが耳を傾けるはずです。気にかかるのは本人が侍ジャパン入りをOKする前に当初『僕はもういいでしょう。今先発陣はすごいピッチャーがいるし』などと語って代表入りから一歩引く構えを示し、若い投手たちを立てる姿勢ものぞかせていたこと。だから、もし主将を打診されても『若い選手がいい』と固辞するかもしれない」とも続けた。
栗山監督は極めて困難な〝超大役〟を最終的に誰に任せるのか。その成り行きが侍ジャパンの3大会ぶりとなるWBC優勝のキーポイントにもつながる。












