巨人エースへの道をひた走る5年目右腕・戸郷翔征投手(22)に新たなミッションだ。昨季のチーム最多勝右腕に「釣り部」盛り上げを期待する声が上がった。

 戸郷は6日に地元・宮崎県内での自主トレを公開。WBCを戦う侍ジャパン入りも決まった右腕は「今年は沢村賞というのを目標に、昨年より1つ2つ抜けた成績を目標に頑張ろうと思います」とキッパリ。12勝を挙げ最多奪三振のタイトルを獲得した昨季以上の活躍を誓った。

 戸郷にとって今年は投手として飛躍がかかる大事な年。「(侍ジャパンには)大谷さんもダルビッシュさんも来る。こういう機会じゃないと話す機会がないので、そこはいろいろな話を聞いてみたい。変化球もいろいろ聞けると思いますし調整法も学べると思う」とメジャー戦士との共闘に向け目を輝かせる。

 WBCでは侍ジャパン・栗山監督が「戸郷投手ならどこでもできる」と話すように「第2先発」「中継ぎ」でのフル回転が求められる。右腕は「日本シリーズ、クライマックスと中継ぎをしてるので違和感はないですし、そういう面ではほかの人より経験積ませていただいている」と自信をのぞかせた。

 今季からチームでも投手キャプテンに就任。初の開幕投手、ローテの柱が求められる右腕に、チーム内からは「戸郷には投手の柱としてはもちろんだけど、『釣り部キャプテン』としても盛り上げてほしい」との声が上がった。

 伝統球団である巨人には古くから「釣り部」が存在。納会やキャンプ休日、優勝旅行などでゴルフをやらない人々が集まり釣りを楽しんできた。

 現在は宮本和知女子チーム監督が部長を務め、球団の公式チャンネルも活動をたびたび取り上げている。宮崎・都城市出身で3歳から釣りを始めた戸郷は昨年、「新入部員」として沖釣りに参加したものの、無念の船酔いとなってしまった。

 普段は磯釣りを得意とする戸郷だが、釣り専門チャンネル『釣りビジョン』の「熱釣プロ野球」(1月22日放送)に2年連続で登場。船釣りでエース・菅野と対決を繰り広げるなど、〝苦手〟を徐々に克服しつつある。

 戸郷が中心となり現役選手の「釣り部」参加が増えれば、動画コンテンツとして大きな財産となる。「ジャイアンツTV」で一部有料の動画配信に力を入れている球団にとってメリットは大きい。

 長年、海で魚を相手に戦ってきた戸郷が「釣り部」を盛り上げつつ、WBCで世界の強豪相手に「大物釣り」となるか、注目だ。