日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が記念すべき〝新球場第1号〟にまさかの「無関心」を貫いている。
札幌市に隣接する北広島市に建設された新球場「エスコンフィールド北海道」が今年から本拠地となる日本ハム。3月の開場を前に、選手の多くは球史に名を残すべく「1号弾を打とう」と早くも意欲満々だ。
主砲候補・野村は「開幕戦で打たないと先を越される。4番で(新球場の)1本目を打ちたい」と意気込み、昨季は首位打者に輝いた松本剛も「開幕戦だけは(打順を)1番で使ってほしい」と鼻息は荒い。他の選手も同様の発言を繰り返しており、今ではチーム内で「誰が記念すべき称号を手にするのか」が話題になりつつある。
昨季、自己最多の18本塁打を放った清宮も有力候補の一人だが、本人にその思いを聞くと「別にどうでもいいんじゃないですか」と即答。「打っても何かあるわけじゃないし。みんな(新球場第1号のことを)言っていますけど『何でかな』って。だって札幌ドームで最初に打ったの福留さん(元中日)? 誰も知らないじゃないですか。だから僕は別に…」と妙にそっけない。
これまで注目される試合の前には、何らかの強い意欲を見せてきた。昨年7月の静岡遠征では球場が「ベーブ・ルースゆかりの地」であることを知ると「ベーブ・ルース級の活躍ができるよう頑張ります」と即答。強気の姿勢で自らを奮い立たせるのが通例だった。そんな男が、なぜ新球場第1号には意欲を示さないのか。
チーム関係者によれば、この背景には「今季にかける思いが見え隠れする」とこう続ける。
「幸太郎も(新球場第1号を)打ちたい思いは少なからずある。でも、それ以上に今季は個人成績を上げることに重きを置いているからでしょう。昨季は年間を通して試合に出場しましたが、打撃成績はお世辞にも良かったとは言えず(打率2割1分9厘、55打点)、特にシーズン中盤までは走者のいる場面で本塁打が出ず『ソロ活動』『ソロアーティスト』などと周囲から勝負弱さを指摘され、悔しい思いをしましたから。そこに同期の村上(ヤクルト)、安田(ロッテ)が着実に成績を残している。周囲が思う以上に、本人はこの差を埋めようと必死。たとえ新球場元年でも、名誉や記念の一発にこだわっている場合ではないというのが本音だと思います」
プロ6年生の大砲に求められるのは、メモリアル弾よりシーズンを通しての本塁打、打点の量産。その自覚の現れが「無関心」であるなら、今年の清宮は「大化け」が期待できるかもしれない。












