肉体は万全なだけに残す課題は…。日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が19日に広島県内で行っている自主トレを公開。順調な肉体強化をアピールしながら今季の躍進に向け自信と意欲をのぞかせている。

 ソフトバンク・柳田やロッテ・安田らと2年連続で調整を行う23歳は、昨季途中から新庄監督に「筋力アップ」を命じられた。そのため「減量指令」を受けた昨オフの自主トレとは一転、今オフは上半身を中心にウエートトレーニングで肉体を強化。おかげで体の厚みが増したこともあり、本人も「(体作りは)順調かなと思う」と笑み。体重も昨季減量した当時とほぼ同じ95キロを維持しているとあって「(筋力と体重が)いいバランスでできている」と強調しつつ、そのうえで目標を30~40本塁打に設定し「もっとできると思っているので。もっと今年は打ちます。いけると思ってやっています」と今季の爆発に力を込めた。

 その一方、気になる「課題」もある。それが車の運転能力だ。

 清宮は今季プロ6年目で一人暮らしを始めたこともあり、今月4日に車の免許を取得。さっそく自主トレ期間中からロッテ・安田を〝教官〟代わりに助手席に乗せ、借り物の高級外車で車ライフを満喫している。だが、この運転が「心もとない」というのだ。

 指導者役の安田によれば、免許取り立て当初の運転は「めっちゃ怖かった」(安田)そうで、駐車時には決められたスペースから車が大きく外れることは当たり前。パーキングで駐車券を受け取る際には「機械に突っ込みそうだった」(安田)など不安は尽きなかったという。しかも、免許取得後に義務づけられている「初心者マーク」のマグネット部分が緩かったため、テープを購入し清宮自ら〝接着〟。今もその状態を余儀なくされているという。

「最近はようやく(車にも慣れて)大丈夫だと思います。でも最初は本当に駐車とかがひどかった。初心者マークの磁石もつかないし。しかも左ハンドルですからね」(安田)

 肉体改造が順調に進む過程でまさかの課題が露呈した清宮だが…。本人は「事故したらシャレにならないので。安全第一で」と運転には気を引き締めるだけに早期の〝課題克服〟でこちらも飛躍的な向上を期待するしかない。