日本ハムのドラフト1位ルーキー・矢沢宏太投手(22=日体大)が、プロ1年目からの二刀流に早くも手応えをつかみ始めている。

 今月上旬から新人合同自主トレに参加している左腕は15日にプロ入り後初となるブルペン入り。稲葉篤紀GM(50)や加藤武治投手コーチ(44)らが見守る中、捕手・古川を立たせ6割程度の力で30球を投げ込むと直後には打撃練習も敢行。“本格二刀流調整”で汗を流した。

 練習後の矢沢は「まだ評価できるレベルの強度ではないので。点数をつけるのは難しい。投打の練習で疲れ? 特にない。今まで通りの感じ」と涼しい顔で今後さらに練習強度を上げていくことを強調した。

 まだ自主トレとはいえ、順調かつ的確な調整ぶりとあって、周囲からは「この調子なら1年目の大谷(翔平=エンゼルス)の成績を超えるのでは」という声が出ている。

 大谷はプロ1年目から投手として13試合で3勝、打者としても77試合で打率2割3分8厘、3本塁打、20打点だった。だが、自主トレや春季キャンプでの調整は何もかもが初めてだったこともあり、手探りの状態を余儀なくされた。

 その点、矢沢は大学時代から綿密な二刀流の調整法を研究したうえでトレーニングを実践。大きな故障もなく投打で結果を残してきた。現在は球団トレーナーらと密に話し合いを重ねながら練習メニューを調整。自主トレのこの時期に二刀流調整のメドが立ち始めている。となれば、大卒と高卒のスタートの違いもあるため、1年目からの「大谷超え」もある。

 それでも簡単な道のりではない。練習の強度が上がれば疲労やコンディショニングに悩まされる可能性もあるが、本人はこう自信をのぞかせる。

「今はある程度練習の時間帯だったりメニューだったりが同じ。流れがすごくつかみやすい。ただ、(キャンプが始まる)沖縄に行けば沖縄のタイムスケジュールがあると思う。そういうところを臨機応変に対応したい。(練習量は)まだまだ全然行けるので」

 不安どころか日に日に自信と経験値を上積みする22歳。伸びしろは計り知れない。