阪神・青柳晃洋投手(29)が17日に静岡・沼津の愛鷹球場で自主トレを公開。チームの後輩にあたる村上頌樹投手(24)、岡留英貴投手(23)らとともに約4時間、みっちりと汗を流した。
午前9時から始まったトレーニングは体幹強化などのフィジカルを鍛えるハードなメニューが大半。〝アシタカ(愛鷹)名物〟と呼ばれる20分以上の階段ダッシュを行った後は、体中に乳酸がたまりにたまった状態にもかかわらず、ゴムチューブやメディシンボールを使いフォームチェックに取り組む熱の入れようだった。
2年連続で13勝を挙げセ最多勝にも輝いた虎のエースだが、ここ数年は暑さで体力が消耗する夏場以降に成績を落とすパターンが多かった。特に深刻なのが9月で、直近3年の通算成績は1勝8敗、防御率5・48。今回の自主トレで体幹強化などのフィジカルを鍛えるハードなメニューが大半を占めているのも〝体力貯金〟しておくのが目的だ。
「勝てない時期、調子が悪い時期をなるべくなくせるように。(昨季も)夏場は結果的に勝てていないので。そこで1勝でも2勝でもできていれば15勝に届いていた。チームとしてはアレ(優勝)をしなければいけないと思っている。てっぺんをとれるように頑張っていきたい」と右腕は力強く語った。
だが今オフの自主トレにはもう一つの〝裏テーマ〟がある。それは青柳自身もそのポテンシャルを高く評価する村上、岡留ら若手投手の成長を促すことだ。青柳のトレーナーをアマチュア時代から務め、今回も練習メニューの作成に携わった内田幸一氏は「青柳と話し合った結果、村上選手、岡留選手らに〝青柳メソッド〟を注入しようという話になった。最多勝投手にまで成長した青柳がこれまでやってきて効果があったことを重点的に伝えるのも今回の自主トレにおける大切な課題です」と説明する。
階段ダッシュを終えた直後の疲労困ぱいの状態で、あえてフォームチェックを行ったのも「疲れがたまった状態でも、しっかりきれいなフォームで耐えられるように。そうすれば(シーズン中でも)体がキツイ時に崩れない。ちゃんといいボールが投げられる」(青柳)という合理的な理由があるからだ。
阪神入団当初は制球難やフィールディングなどに苦しんだ青柳だが、地道な努力と工夫を積み重ねた結果、今やチームの顔とも呼ぶべき存在にまでのし上がった。WBCのメンバーには現時点では残念ながら入れなかったが、リザーブ選手としての出場の可能性はある。虎の背番号17は若手の成長を手助けしつつ、キャリア最高の成績を狙う。












