ノアの拳王(38)が15日の静岡・ふじさんめっせ大会に来場した新日本プロレスの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」に対し改めて開戦宣言を繰り出した。

 拳王率いる「金剛」は新日本21日横浜アリーナ大会で行われる対抗戦で、内藤哲也率いる「LIJ」とシングル5番勝負に臨む。メインで内藤と激突する拳王は、自身たちの勝利を条件にLIJのノア参戦を要求しており、その〝下見〟として富士大会への来場を呼びかけていた。

 するとこの日の全試合終了後、内藤、鷹木信悟、SANADA、高橋ヒロム、BUSHIが本当に来場。拳王は金剛のサイン会対象グッズを自腹で購入した5人の要求に応じ、全員のサインを入れてあげた上に記念撮影にまで応じる〝神対応〟を見せた。

 大混乱を呼んだLIJのせいで押しに押したサイン会を終えた拳王は「正直当然だろうなって。これで来なかったらプロじゃないなと。今まで誰が話題を作ってるんだって確実にノア側。自分たちが対戦要求したんだけど、すごい引っかかるところがあって」と、来場にも冷静に対応。「ようやくこの対抗戦のスタートラインに立ったくらいかなって。これでようやく対等に戦えるなって。今まで自分たちが完全にイニシアチブを取っていたけど。ようやく横浜アリーナの決戦。本当のスイッチが入ったなってところだな」と闘志を燃やした。

 自身たちの勝利を条件にLIJにはノア参戦を要求している。拳王は「内藤哲也なんて、最後にノアに上がった時には産まれたての小鹿みたいなぶざまな恰好だっただろ。結構ビビってるんだろうな。だから横浜アリーナでまた同じぶざまな格好させてやろうかなって」と不敵な笑みを浮かべていた。