【赤坂英一 赤ペン!!】今年、ヤクルト、巨人、DeNAで活躍したアレックス・ラミレス氏が競技者表彰で、阪神で3冠王を獲得したランディ・バース氏がエキスパート表彰で、野球殿堂入りを果たした。スタルヒン氏のようなプロ野球草創期の功労者を別にすると、日本で「助っ人」として活躍した外国出身選手の表彰は今回が初めてだ。
ラミレス氏は2019年に日本国籍を取得しており、また新たな勝負に出る可能性も十分。球界関係者の間でささやかれているのは、外国出身者初の“殿堂GM”就任、さらには“殿堂監督”としての現場復帰である。
ラミレス氏自身、昨年6月に公式ユーチューブチャンネル「ラミちゃんねる」で自身の10年後についてこう語っている。
「(10年後には)監督に戻っていたい。僕の(今の)夢はGMになること。GMを経験した後、監督に戻りたい。GMを5~6年経験して、その後に監督を数年やれば、10年後は監督のはずだね」
なぜ、監督復帰の前にGMをやりたいのか。
「僕はもう、すでに監督を5年(16~20年)経験したからね。次はGMとして球団そのものを良い方向に導きたい。その後、監督に戻れればと思う」
監督としての成績は5年間でAクラス3回、Bクラス2回はいずれも4位をキープ。DeNAの歴代監督では最も安定した成績を残している。
用兵や采配は「80%がデータ、20%がフィーリング」がラミレス監督の持論。投手起用には時に疑問符をつけられることもあったが、主砲・筒香が抜けた翌年佐野を主将と4番に指名、倉本の9番固定など独特のセンスで当たった用兵も多い。
「監督時代は批判も多かったけど、ラミちゃんの采配は今でも評価されています」と、ある横浜の有力OBもこう言った。
「とにかく、自分がやりたい野球をやるんだ、という姿勢は徹底してる。その半面、選手とコミュニケーションを取ることもうまくて、佐野を抜てきする時は個人的に誘った食事の席で切り出した。自分と同じ外国人選手へのケアも厚く、ロペス、ソトら外国人が好成績を残せたのはラミちゃんの助言のおかげですよ」
偶然にもと言おうか、ラミレス氏の古巣DeNAは18年に高田GMが退任後、後任を置いていない。編成面の中心的役割は翌18年から三原前球団代表、今年からは萩原チーム統括本部長と、DeNA本社からの出向組が務めている。
そのDeNAに足跡を残したラミレス氏の殿堂入り。今後の両者の動向に要注目である。












