使命感を持って九州にやってくる――。ソフトバンク・近藤健介外野手(29)が、12日に鹿児島・徳之島で行っている自主トレを公開。「長打率アップ」と「師匠超え」を掲げて、熱心に振り込んだ。
今オフ、FAで日本ハムから移籍。球団の獲得交渉に同席した尊敬する長谷川打撃コーチから受け取ったメッセージを胸に、高らかに球団記録の更新を誓った。「(自身が持つシーズン最多)198本を超えてほしいと言われた。とてつもない数字だけど、そこも目指していきたい」。全試合出場にも意欲を見せ、鷹の3年ぶりV奪回に全身全霊を捧げるつもりだ。
2018年から行う徳之島キャンプ。今年も近藤の素性を誰よりも知る人物が見守っていた。約2週間に及ぶ自主トレを全面サポートしている父・義男さん(62)だ。侍ジャパンU15軟式編成委員長を務める重鎮でもある。軟式出身者として野球界のトップランナーに駆け上がった息子を見つめる目は、どこか誇らしかった。
要職ある立場から「野球はチームスポーツ。個々にいろんな役割がある。教育、人間形成の場である軟式野球が盛り上がらないと、野球界は尻すぼみになる」と語る義男さん。そんな父の思いをくんで、近藤は地元・千葉などでかねて中学軟式野球大会を後援するなど精力的に活動している。
「健介も軟式に育ててもらったという気持ちがあって、恩返しのつもりでやってるんだと思います」(義男さん)
大会の上位チームへのメダルを自前で準備するなど、盛り上げに一役買ってきた。
今回の移籍でゆかりのない九州が新天地となるが、義男さんは極秘プランが進行中であることを明かしてくれた。
「こういう仕事柄、九州の指導者の方ともつながりがありまして、その方々にも話をさせてもらって、九州でも健介に中学軟式大会の後援をやってもらえたらなと思ってるんです」
野球人口全体が加速度的に減少の一途をたどる中、軟式野球のチームや大会規模も縮小傾向にある。「軟式出身」に誇りを持つ近藤。伝道師としての尊い活動のゆくえにも注目だ。











