〝悪の帝王〟が完全復活か――。世界最大のプロレス団体「WWE」の会長兼CEO(最高経営責任者)のステファニー・マクマホン氏(46)が同職を辞任すると10日(日本時間11日)、自身のSNSで表明した。
ステファニー氏は昨年7月に父のビンス・マクマホン氏(77)が〝不倫口止め料問題〟で引退したことを受け、休職から復帰して、ニック・カーン氏と共同で会長兼CEOに就任。「世界で最も偉大と思う会社を、素晴らしいリーダーシップチームと、最強の経営者の一人、ニック・カーン共同CEOとともに率いたことを言葉にできないほど、誇りに思っている」とした上で「WWEは非常に強い立場にあり、私は休暇に戻り、さらに一歩進んで正式に辞任することにした」などと投稿した。
複数の米メディアによると、WWEも声明を発表し、同氏の辞職とカーン氏が単独でCEOを務めると発表。ステファニー氏の夫で、CCO(最高コンテンツ責任者)の〝ザ・ゲーム〟ことトリプルHは同職のまま、引き続きWWEのリングを統括していくという。
この背景には、父ビンス氏の〝WWE復帰工作〟がある。自身の不倫スキャンダルでWWEの運営から引退したビンス氏は、先月から大株主の立場を利用して復権を画策。先週には取締役を3人更迭して、自身が取締役として復帰した。引退からわずか半年足らずで復権となったが、さらに10日には、娘のステファニー氏が退いた会長の座にも復帰したという。
「FOXスポーツ」などによると、ビンス氏も声明を出し「ステファニーの個人的な決断を全面的に支持することを表明したい」などと、半年でWWEトップの座を退いた娘を称賛した。
これで、ビンス氏は本格的に復権となったが、一方でビンス氏の一連のスキャンダルを先んじて報じてきた米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」はすでに、ビンス氏の狙いが「WWE売却」にあり、買収先を探していると報道。今回のビンス氏の会長復帰で、売却の動きが加速するとみられている。
リングでは〝悪の帝王〟と呼ばれたビンス氏が、再び権力を取り戻すのか。世界のプロレス界に波紋が広がりそうだ。












