もしかすると一考の余地はあるのかもしれない。DeNA・佐野恵太外野手(28)の侍ジャパン入りを促す声が日増しに高まっている。

 主将就任3年目の今季は161安打を放ち、中日・岡林と分け合う形で自身初となる最多安打のタイトルを獲得。3年連続の3割台となるリーグ3位の打率3割4厘、キャリアハイの22本塁打も叩き出し、チームの2位躍進に大きく貢献した。

 大幅増となった1億7000万円(推定)で契約更改を終えた会見の席上では「今年以上となると目指すところは必然的に優勝。個人としてはもう一度、首位打者を取りたい」とコメント。新たなシーズンへ向けて力強く抱負を述べたものの自重していることもあるからなのか、そこに「WBC」の3文字は含まれていなかった。

 今年3月に開催される第5回WBCの侍ジャパン最終メンバーは1月末に発表される見込み。佐野は10月に右ヒジのクリーニング手術を受けたばかりだけに多くの球界有識者の見立てでは「さすがにリハビリ段階の選手がWBC最終メンバーに招へいされることはない」ともっぱらだ。しかしながら佐野の術後の経過はチームスタッフの間でも「非常に良好」とされ、12月上旬時点でキャッチボールを再開するなど驚異的なハイペースでリハビリを進めており、来季の開幕には万全の状態で臨める見通しになっているという。

「近年ずっと3割を打ち続け、ボールコンタクトに優れた安定感のある希代のヒットメーカー。今年は外野で2度目のベストナインにも選出され、球界内からの評価も文句なしで高い。右ヒジの状態が万全ならば、侍ジャパンでレギュラーになっていてもおかしくない存在だ。それに佐野は国際試合を戦う上で守備でも外野、一塁を守れるユーティリティープレーヤーであるところが大きい。栗山監督も実はひそかに以前から佐野の能力とチーム内でのキャプテンシーを高く買っている。右ヒジの回復具合にもよるが、佐野本人、ベイスターズ側と話し合った上で『WBC出場可能』となれば、1月末の最終選出に滑り込む可能性も十分あるのではないか」(侍ジャパン関係者)

 右ヒジの〝超回復〟によって、佐野の侍サプライズ選出はあるのか。栗山監督の決断に注目だ。