藤本ホークスが2年目に突入した。ソフトバンク・藤本博史監督(59)就任1年目の2022年はマジック1からまさかの2連敗でオリックスに並ばれ、直接対決の勝敗で2位に沈んだ。歴史的V逸からの巻き返しに向け、日本ハムからFAした近藤健介外野手(29)を「7年45億円」とも言われる超大型契約で獲得。DeNAからFAした嶺井博希捕手(29)、メジャー戦士…と大型補強に成功したが、指揮官がV奪還のキーマンに指名したのはやはり、この男だ。 

 雪辱を誓う2023年シーズン。藤本監督(59)が「優勝したらキャプテン卒業」を約束して、柳田悠岐外野手(34)にキャリアハイの大暴れを期待を寄せた。

 V奪回のキーマンとして主砲を指名。「本人も昨年の数字は納得していないと思う。チームを引っ張ってもらいながら、できればキャリアハイ。あいつの場合だいぶ高くなるけど、それくらいの意識を持ってやってくれたらありがたい」とハッパをかけた。

 昨季の柳田は故障にも泣かされて117試合の出場で打率2割7分5厘、24本塁打、79打点の成績だった。数多く万全の状態で打席に立ってもらうためにも、指揮官は「守ってる時のケガもあった。うまく(DHも)使って全試合出場できたらいいんじゃないかなと考えている」という。

 元監督でもある秋山幸二氏を例に「僕が現役の時に秋山さんは33、34を境に打撃の中身が変わり、本塁打は減ったけど、貢献度が高くなってきた。柳田も今が折り返し地点じゃないか。ここで頑張れば40代まで野球できるだろうし、長く野球をやってもらいたい」とエールを送った。

 シーズン終了後にも〝キャプテン返上〟を口にするなど、指揮官とツーカーながら決まって難色を示す柳田には〝条件〟も提示済み。「優勝したらキャプテンを卒業させてあげますよ」とニヤリと笑みを浮かべた。

 就任1年目はマジック1にまで到達しながらも、勝てば優勝の試合に連敗。同じ76勝65敗2分けで並びながらも直接対決の差で悪夢のV逸を喫した。そこで今年は「厳」を打ち出して「厳しく、明るく」をモットーに勝利を追求していく。「目の前の1勝を取っていきたい。積み重なって最終的に悔しい思いになった。自分の中に甘いところも絶対にあったと思う」。

 打撃コーチ時代に指導してきた師弟関係の柳田にその中心を託す。