不惑を迎える男が、巨人に飛び込んでいく。ソフトバンクを退団して巨人に移籍した松田宣浩内野手(39)が17日、大分・津久見市で開催された亜大OBによる野球教室に参加。背番号23のユニホーム姿を初披露し、新天地で再び輝きを取り戻すことを誓った。

 ソフトバンクが優勝争いを演じていた9月上旬、松田は球団から来季の戦力構想から外れていることを伝えられた。通算301本塁打を誇り6度のリーグ優勝、7度の日本一に導いた大功労者は、自らの意思を貫き「現役続行」を決断。これまでも後悔のない選択をしてきたが、今回も迷いはなかった。

 今でもその人の前では自然と直立不動になる。構想外の通達直後、王貞治球団会長(82)に直接呼ばれた。「部屋に呼んでいただいて、そこで『まだやりたいです」と言ったら『自分の気持ちが一番大事だから。それに向かって頑張りなさい』と言っていただきました」。松田にとって入団3年目、王会長にとっての監督最終年だった2008年にレギュラーを獲得。複数年契約の外国人選手の2年目契約を打ち切ってまで松田を一人前にしようとした恩人の期待に応えて、ここまで輝かしいキャリアを築いてきた。ソフトバンクの2010年代の黄金期をけん引し、柳田ら後輩に多大なる影響を与えた松田に対する王会長の愛情は深い。

 ソフトバンクという球団はたとえ大物FA選手であってもレギュラー保証を与えず、活発な世代交代でチーム内競争を高めて常勝を築いてきた。「チーム事情や求められるものはさまざま。僕を必要としてくれるチームはある」。退団後すぐに常勝再建を目指す巨人から獲得オファーを受けた。入団を決意すると、当然のように王会長に報告した。「会長からは『まだまだやれる。チャンスだと思うから、飛び込んでいきなさい』と背中を押していただきました。『きっとジャイアンツという球団は、これまで君がやってきたことを出せる球団だと思うよ』と言ってもらいました」。ON時代のような憎たらしいほど強い巨人を取り戻す――。求められているものは理解している。

 幼少期、両親に連れられて滋賀から観戦によく行っていた甲子園での伝統の一戦。決まって座ったのは、三塁側内野席だった。巨人の象徴的ポジションにあこがれ続けた少年。王会長の口癖でもある「ときめき」を抱いて、新たな挑戦へと踏み出す。

(福田孝洋)

【ソフトバンク】東浜巨が「僕はあきらめる」と答えた小学生からの〝質問〟 | 東スポWEB

ソフトバンク・東浜巨投手(32)が17日、大分・津久見市で開催された亜大OBによる野球教室に参...

www.tokyo-sports.co.jp
【ソフトバンク】東浜巨が「僕はあきらめる」と答えた小学生からの〝質問〟 | 東スポWEB