和やかな〝嘉弥真砲〟がサク裂した。ソフトバンク・嘉弥真新也投手(33)が15日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億6000万円プラス出来高でサインした。来季が2年契約の最終年となる。

 貴重な中継ぎ左腕は、今季さまざまな局面での起用に応えて56試合に登板。28ホールド、防御率0・99という抜群の安定感を誇って、ブルペンを支えた。「去年で話は終わっているんで、今年は今年で話をして普通に印鑑を押してきました」と、ベテランらしい落ち着いた対応だった。

 救援陣では年長者の嘉弥真。球団からの要望に関するヒアリングには「柳田さんも言ってたんですけど、お風呂場をリニューアルしてくださいと。キレイではあるんですが、やっぱり古くなってきているんで。そこを球団は『壁に富士山の絵を描く』と言ってたんで『それはやめてください』と言っておきました」と笑わせた。要望に耳を傾ける球団との和やかなやり取りが垣間見えた。

 加入する新しい仲間にも、フレンドリーな左腕らしい配慮でウエルカムな空気を醸成した。同じ沖縄出身でDeNAからFA移籍した嶺井については「なんか滑舌が悪いらしいんですよ。(東浜)巨いわく。とりあえず、しっかり会話をしていきたいなと思います」と、同郷ゆえのイジリを交えて歓迎した。日本ハムからFA加入した近藤には「来てくれるのはめちゃくちゃうれしい。僕と対戦が多かったんで、俺の時はどう入ってきていたのかとか聞きたい。いいバッターから聞けることはなかなかないんで、いろいろ聞きながら勉強したい」と、球界屈指の巧打者の自身への対策に興味津々な様子だった。
 
 来季に向けては「常に上を目指さないと落ちていくだけ。150キロを目指して練習したいなと思います」と、こぶしを握った嘉弥真。年を重ねるごとに存在感を増す左腕が、V奪回へグラウンド内外でフル回転する。(金額は推定)