SNSなどで嫌でも目に入る情報とどう向き合うか。根が深い誹謗中傷問題。昨今、野球界も無縁ではない。受け手である選手の受け止めも割り切りも人それぞれだが、ソフトバンク・石川柊太投手(30)のスタンスはこうだ。
「目には入れています。なぜなら、力をくれるファンの声もそこにあるから。だけど、誹謗中傷と言われるようなものに感情が揺さぶられることはありません」
そこまで言い切れるのはなぜか。
「千賀と話したことがあって。その書かれている内容が面と向かって言えるものかどうかと。顔が見えないところから、その人を前にして言えない内容なら、それは僕らには届かない。批判はあって当然。目の前で言えるものなら何も問題ない。最近、僕が〝見てろよ!〟と思ったのは、千賀くらい。面と向かってはっきりと言って来るのが千賀くらいだから。見たくない言葉が並んでいても、顔の見えないところで言われたことに、特別な感情が湧くことは今の僕にはありません」
特定の誰かを攻撃するものがあっていいはずはないというのが前提で、その上で対策や改善が追いつかないものに対して、自分なりの防御線を張って向き合っている。
石川はかねてSNSなどを通じて、野球と縁遠い人たちとの交流を大事にしてきた。自分らしい情報発信で野球の「エンタメ性」が高まれば――との信念があってこそだった。結果が伴わなければ中傷の的になりやすいことも身を持って体験してきた。
ただ、それで信念を曲げるつもりはない。「良い時も悪い時も応援してくれるファンがいる。一番は結果を残して喜んでもらうこと。僕は何とも思わないけど、それ(自分への誹謗中傷)を見て気分が良くない人もいると思いますから」
盟友・千賀がメッツへ移籍。「僕がムッとすることを言う数少ない人間だった。でも、それは僕のことを思って言ってくれた。そんな叱咤激励はいつでも歓迎しています」。響く言葉が増えることを望んでいる。












