第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は各大学がチームメートの思いを背負ったタスキを背負い、ゴールを目指す。連載の番外編では担当記者が大会の展望を占った。

【箱根路を彩る有力校たち(番外編)】近年レースの高速化が進み、1区間の失速が致命傷となるケースが急増。スピード&強さが必須となった現代において総合力の光る駒大が、優勝候補の本命となってくるだろう。

 駒大はエース・田沢廉(4年)を軸に、出雲駅伝、全日本大学駅伝で圧巻のレース運びを披露して優勝。田沢以外にも主将・山野力(4年)、鈴木芽吹(3年)、佐藤圭太(1年)など実力者ぞろいで、チーム史上初の3冠へ視界は良好だ。日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏も「やっぱり駒沢が(頭)1つ抜けているかな。田沢くんという核がいるから、チームがうまく回っているよ」と話すなど、多くの陸上関係者が駒大を推している。

 対抗馬はやはり青学大だ。出雲、全日本で優勝を逃した原晋監督は「いい状態に仕上がっている。前回と同じ気象条件だったら(大会記録の)10時間43分42秒以上の力がついてきている」と手応え十分。絶対的エースはいないものの、近藤幸太郎(4年)を中心に中村唯翔(4年)、佐藤一世(3年)、若林宏樹(2年)ら、他大学もうらやむ選手層で駒大の背中を追いかける。

 この2強に待ったをかけるのは国学院大だ。今季は出雲、全日本でともに2位。主将・中西大翔(4年)、伊地知賢造(3年)、平林清澄、山本歩夢(ともに2年)の4本柱はもちろん、藤本竜(4年)、青木瑠郁(1年)らの成長も著しい。前田康弘監督は「今年のチームは強さがある。青学大と駒大が意識し合っている間にふっと行けたら」と頂点取りを視野に入れている。

 他にも東京五輪陸上男子3000メートル障害7位の三浦龍司(3年)を擁する順大、吉居大和(3年)、吉居駿恭(1年)の〝吉居兄弟〟に注目が集まる中大も優勝争いに食い込む力はある。節目の第100回大会を前に、トップで大手町を駆け抜けるのは果たしてどのチームか。