第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を制するのは――。連載2回目は2連覇に向けて今大会に照準を合わせてきた青山学院大だ。原晋監督の視線の先にはあるのは、やはりあのライバルだけだ。
【箱根路を彩る有力校たち(2)】もう同じ思いはしたくない。今季は「パチパチ大作戦」で挑んだ出雲駅伝は4位。「プライド大作戦」を掲げた全日本大学駅伝も3位止まり。ともにライバルの駒大に頂点の座を譲った。
3度目の正直を目指す箱根駅伝は「ピース大作戦」を発令。原監督は「ロシアによるウクライナ侵攻があり、今もなお終わっていない。新型コロナウイルス禍も終息していない。世界中に平和が訪れることを強く願っている」との思いから名付けたという。
最大の壁は3冠に王手をかけるライバルだ。「相手は駒沢さんしかいない。駒沢さんと青山学院がグンとハイレベルな戦いで抜ける」と名指しで警戒感を口にするほど。しかし、レースプランはすでにイメージ済みで「1分半以上離されると危険区域に突入する」と分析。駒大はエース・田沢廉(4年)など多くの実力者を擁しているが、駒大に匹敵するメンバーを揃えていると自負する。
往路の序盤から田沢がライバルを引き離す可能性もある一方、原監督は「箱根に関しては田沢くんとウチの近藤幸太郎(4年)が同格になったと思う」ときっぱり。数々の逆転劇が生まれてきた5区も、前回区間3位の若林宏樹(2年)ら複数人を候補に挙げた上で「誰が走っても1時間11分台で走れる。条件が良ければ1時間10分を切れるのではないか」と確かな自信をのぞかせる。
今回の「ピース大作戦」を大成功で終えるためには、必ず最初にゴールテープを切る必要がある。「アンカーは2連覇を示すピースサインで優勝のゴールテープを切ってほしい」。日々、日常を送れるのは当たり前ではない。だからこそ〝緑のプライド〟を証明し、平和への思いを訴える。











