お正月決戦を制するのは――。第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に向けた連載第3回は王座奪還を狙う順天堂大学をピックアップ。頂点の景色を知る長門俊介監督は新時代の構築を宣言し〝2強〟崩しに挑む。
【箱根路を彩る有力校たち(3)】完全復活の準備は整った。過去4連覇を含む11度の総合優勝を誇る名門も第86回、87回大会は予選落ちと、不遇の時期も過ごした。それでも2016年に長門俊介監督が就任すると、選手たちは着実に成長を遂げた。前回大会は往路5位、復路5位と安定した走りで準優勝。15年ぶりにトップ3入りを果たし、強い順大の復調ぶりを印象づけた。
しかし、目指すはあくまでテッペン。順大が最後に総合優勝に輝いた第83回大会のメンバーだった長門監督は「キーマンは4年生」とした上で「しっかり力を発揮してくれれば、いい勝負ができると思う。私が最後の優勝メンバーになっているので、早く卒業して、新しい順天堂の時代を築きたい」と力強く語った。
今大会は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した駒大が本命との見方が強い。同じ紫紺のユニホームを身にまとうものとして「今年は出雲、全日本と主導権を握られ、そのままいかれた。他大学の力を借りながら主導権を握らせないことが大事かな。去年は先頭争いで一度も前に出ることがなく、2位だった。今回は紫紺対決ということで、駒沢さんと並びながらいければ」と青写真を描いている。
今季は3冠を目標に掲げながらも、出雲駅伝で5位、全日本大学駅伝も4位と表彰台にすら上ることができなかった。ただ、主将の西沢侑真(4年)、伊予田達弥(4年)ら最上級生を中心に東京五輪の陸上男子3000メートル障害7位の三浦龍司(3年)など、実力を兼ね備えた選手を数多く擁している。
悲願の箱根制覇へ、長門監督は「経験者を中心に戦っていきたい。下級生もしっかり夏以降、力をつけてきている」と充実の表情。紫紺のプライドを胸に主役の座を奪い取ってみせる。










