下馬評を覆すことはできるか―ー。第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に臨む実力校に迫る連載第4回は、悔しさを力に変えている国学院大学に注目だ。選手から聞かれる覚悟には、前田康弘監督も思わず目を細めているという。
【箱根路を彩る有力校たち(4)】今季の国学院大は出雲駅伝、全日本大学駅伝でともに2位に入り実力を証明。しかし、多くの陸上関係者は、3冠を目指す駒大と2連覇を狙う青学大の〝2強〟が軸になるとの見方を示していている。実際に青学大の原晋監督は「相手は駒大しかいない。駒大と青山学院がグンとハイレベルな戦いで抜けると思う」と語っていた。
この意見に異を唱えるのが前田監督だ。国学院大は主将・中西大翔(4年)、伊地知賢造(3年)、平林清澄、山本歩夢(ともに2年)の4本柱だけでなく、藤本竜(4年)、青木瑠郁(1年)らの成長も著しい。「今年のチームは強さがある」と前田監督も口にするほどで、青学大に対し「うちが出雲、全日本で勝っているのは事実」。母校の駒大についても「(3冠を)邪魔したい。慌てさせたい」と不敵な笑みを浮かべた。
チームの歴史が浅い選手たちは、今季の成績に満足していてもおかしくない。だが、モチベーションは全く落ちていない。壮行会時は各選手が「2位だったので…」を唇をかんでいた。前田監督は「本当かって思うところもある」と苦笑いしながらも「でも、彼らがそこまで言うのは本気だと思う。それは見てて感じるので、建前じゃないと思う。どうなるかわからないけど、箱根の面白さを存分に引き出せれば、チャンスはありかなと思っている」とニヤリ。選手の進化に、指揮官も手応えを感じている。
勝負のカギとなるのはやはり往路だ。「総合優勝イコール往路優勝じゃないかな。4本柱を往路に置く可能性が高い」。何が起こるかわからないのが箱根路の魅力。国学院旋風で、ライバルたちを突き放す。











