プロ野球の現役ドラフトが9日に非公開のオンラインで開催された。12球団で12人の移籍が決定したが、どんな選手に人気が集まり、思い切った戦略に出た球団はどこなのか。本紙評論家で元スカウトの得津高宏氏が解説した。
【得津高宏氏の見解】移籍が決まった12人を見渡して、人気が集中したのは中日からDeNAに移籍が決まった笠原祥太郎投手(27)、ソフトバンクから阪神に移籍となった大竹耕太郎投手(27)あたりではないかと思います。
前提としてチームの足りないピースを埋め、一軍の即戦力になってくれそうな可能性のある選手はまず指名したい。投手なら、先発タイプが人気となるのは当然だと思います。また、戦力に余裕があるチームは、大化けが期待できる素材型の選手にいきたいところ。そういう観点で言えば、楽天から巨人に移籍となったオコエ瑠偉外野手(25)あたりも注目だったと思います。
なかでも開幕投手を務めたこともある笠原を出した中日は、思い切った選択をしたのでは。自球団が出した選手が人気になれば、ほしい選手を指名しやすくなるわけで、現役ドラフトで選手補強をしようという強い気持ちを感じました。実際、DeNAから獲得した細川成也外野手(24)は、狙い通りの指名ができたのではないでしょうか。
全体を通しての印象は、やはり1巡目だけでは物足りなかったですね。いい試みではあると思うので、次回は3巡目まで実施して「必ず2人は移籍」とするぐらいでもよかったと思います。それもこれも、今回の移籍で成功する選手が続出するようならば、人数を増やそうというムードになるかもしれません。
(本紙評論家)












